語る

備忘録

少女☆歌劇 レヴュースタァライトを語る。

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少女☆歌劇 レヴュースタァライトを見ました、半年前に。

半年前に見てから今までに何周も見てるので結構ハマってしまったと思います。

現在(2020/02/14~2020/03/01)YouTubeで無料公開されています。良かったら是非。

 

少女☆歌劇 レヴュースタァライトとは

舞台とアニメから展開されるのが特徴の作品です。逆2.5次元です。

舞台に関しては詳しくないのでわかりませんがアニメとは別の内容みたいです。

公式YouTubeで公開されている動画を見た限りではストーリーやキャラの性格、声質などに違いがあるようです。

ここではアニメ版について語ります。

 

主人公の愛城華恋は有名な演劇学校の聖翔音楽学園の99期生。

舞台少女を目指したきっかけは昔、幼馴染と見た演劇「スタァライト」。ここで華恋は幼馴染の神楽ひかりと「いつか2人でスタァライトを演じる」という約束を交わします。

そんな幼馴染のひかりが転校してきたこときっかけで参加することになったキリンのオーディション。

オーディションなので合格者を決めるのですがその決め方は「レヴュー」と呼ばれる公演。簡単に言うと舞台少女同士で武器を持ち、戦うことで勝者を決めます。

この「レヴュー」で最もキラめきを見せた舞台少女は永遠の主役、「トップスタァ」への道が開かれます。

幼い頃の約束のため、「トップスタァ」になるため戦う主人公たち舞台少女のお話です。

「トップスタァを目指して、歌って、踊って、奪い合いましょう」というキリンの言葉通り少女たちの戦い、想い、夢がぶつかり合う作品でありただのミュージカルアニメではありません。 急に歌い出すとかはないです。舞台版は知りませんが。

 

一見ただの百合アニメに見えますが実は深く考えさせられることも多く、特に「終わりは悲しいもの」という考えに一石を投じる作品です。

 

 

感想

正直言うと神楽ひかりと星見純那のレヴューの下りを見るのが苦しくてリアルタイムで見ていたときは3話あたりで切りました。

絶対自分好みの作品だろうなあと思いながらその後も何回かチャレンジしては同じあたりで挫折してを繰り返しました。

時は経ち、再び見始めたきっかけはアニメショップに売っていたエンディングのイラストのクリアファイル。一目惚れで購入しました。

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そしてたどり着いた5話、詳しくは後述しますが愛城華恋と露崎まひるの回で一気に引き込まれ、ここから流れるように全話見てしまいました。

5話、6話ではレヴューを行う2人の関係がしっかりと描かれていますしそれ以降の話は物語の核心に迫っていくので沼にハマれる展開だと思います。

 

自分はミュージカルのような急に歌い出すところが好きではありません。

この作品にもミュージカルと同じようなコンセプトで劇中歌を使っているのだと思いますが「レヴュー曲」として流すこと、キャラが歌うシーンを抑えめにしていることで違和感なく歌を浸透させます。これが「歌って、踊って、奪い合いましょう」の「歌って」の部分です。

「踊って」はレヴューにあたります。4話までのレヴューは前置きがほぼないので何をやっているの?となります。勿論1周見終えてから再び見ると意味がわかって面白いですが。

5話以降みたいにレヴューに至るまでのストーリーがあると楽しめました。戦う姿はカッコいいですしレヴュー自体は悪くないです。

「歌って」と「踊って」とは一見全く繋がらないように思える「奪い合いましょう」というワード。これは物語後半で明らかになります。

 

 

作画も気にならない、シナリオも良い、と見て損はない作品だと思います。

所謂闇の深いエピソードもあるのでそういうのが好きな人はぜひ見てください。

そうでなくてもとりあえず5話、6話まで見て欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレありで語ります。

 

 

 

 

 

 

OP「星のダイアローグ」

オープニングらしく明るい曲。

「確かにあの日見たんだ」、「キミに逢えた もう一度」、「光のない舞台袖」といったようにひかりと再会したあとの華恋のことを歌ってる曲で「キラめき」や「生まれ変わった」、「star light」といった物語のキーワードも含まれています。

私服の九九組が歩くところの髪下ろしばななが可愛い。

 

ラストのサビの「あの頃には戻れない 何も知らなかった日々」っていう歌詞が好き。

舞台少女は日々進化中!が口癖の華恋らしさがあります 

 

第1話 舞台少女 ~第4話 約束タワー

特に共通の流れがあるわけではないですが長々と話すこともないので4話まとめて語ります。愛城華恋のレヴューへの参加、トップスタァになるための動機づけ、そして初めての敗北というのが大まかな流れです。

1話の神楽ひかりと星見純那、2話の愛城華恋と星見純那のレヴューは物語冒頭ということで尺を他に割かないといけない、星見純那の掘り下げに時間をあまり使えないという感じでかわいそうでした。2話は純那のメイン回でしたが純那の相手がひかりや華恋である必要を感じませんでした。じゅんななのレヴューが見たかった。

あれだけメガネ推しのレヴューだったのにその後メガネネタがあまり出てこないのでもう一周するまで忘れてました。印象が薄いです。しかも両方純那が負けてるし不遇です。

純那は舞台少女になりたいという想いはあれど実力が伴っていない描写が目立つのでその不憫さを楽しむのもまた良しと言えます。

 

3話の愛城華恋と天堂真矢のレヴューは絶対的な強さの真矢様がカッコいいので悪くはないです。

ここでは首席、天堂真矢の強さを示すのがメインの要素だと思っていて絶対的な強さ故にラスボスになるので多少ミステリアスさを残しておく必要があります。なので天堂真矢の強さが何から来るのかなんてことよりも華恋の敗北を主に語られます。

 

レヴュー曲は順に「世界を灰にするまで」、「The Star Knows」、「誇りと驕り」。「誇りと驕り」は言うまでもなく真矢様がカッコいいです。

「世界を灰にするまで」の華恋乱入シーンでBPMが急上昇するが良いです。

 「The Star Knows」は純那のパートの言葉を否定するように華恋のパートが入るギミックがあって面白いです。

 

第5話 キラめきのありか

露崎まひるは同部屋の愛城華恋に友達以上の感情を持っていました。

だらしない華恋の周りの世話をすることにやりがいを感じていましたが神楽ひかりが転校してことで華恋はこころを入れ替えて生活するようになります。

まひるは華恋がひかりに取られたと思って憤りを感じます。

しかしその日のレヴューですべて解決、という言葉にしてしまえばそれだけの話です。

 

 

単純に好みなんですよね、ヤンデレみたいなの。

 

(~4:08)

 

 

第5話で開かれるのは華恋とまひるの「嫉妬のレヴュー」。これがめちゃくちゃ良いんです。

最初はポップに始まります。

まひるの1人劇場、そして始まる野球調のレヴュー。他のレヴューも巻き込んで華恋とまひるは舞台を駆け回ります。

このあたりで今回のレヴュー曲「恋の魔球」の前奏がやっと終わります。歌はまひるのパートから始まり華恋に対する思いが紡がれます。

 レヴューの舞台は演者のキラめきで動きます。まひる中心に舞台は進むので今回はまひるの華恋への愛情がキラめきの源なのでしょう。

 

そしていつの間にかシリアスなシーンに。2人は舞台裏で語り合います。

また私にお世話やかせてよ!

まひるは華恋に想いをぶつけ、華恋はそれに答えます。

レヴュー曲は華恋のパートへ。ひかりとの約束について語ります。

 

幕が上がり歌は2人のパートになります。2人はそれぞれサーベルを、メイスを、火花散るほどに撃ち合いながら

回る回るステージで

本気出してぶつかってる

こんなことは初めてだよね

なんて歌います。めちゃくちゃアツい。

仲の良い友達同士で躊躇なく殴り合うのがカッコいいんです。

 

そして舞台はもう一度まひるの語りと歌のシーンへ。物語は佳境に入ります。

ねえ私だけを見ててよほら小さな光なんて真昼になれば消えてしまう

という歌詞。

 

私には何もないの!自信も才能もキラめきも。華恋ちゃんのキラめきがないと何も出来ない。

というセリフ。

 

レヴュースタァライトの楽曲には「光」というワードが頻繁に出てきます。

当然ほとんどが神楽ひかりのことでそれはこの「恋の魔球」でも例外ではありません。

ですが「光」に対してネガティブな感情を持っているのは「恋の魔球」だけです、多分。自分の把握している限りでは。

ひかりよりもまひるのほうがいいよ、とかそんな感じの意味です。

 

そして歌が間奏に入ると華恋はまひるの「何もない」という考えを否定します。

まひるちゃんが何もない?ノンノンだよ。キラめいてるよ。

なりたいものがあるからこの学校に来たんでしょ?

スタァを目指してこのオーディションに参加したんでしょ?

まひるちゃんにもあるでしょ?まひるちゃんのスタァライトが!

華恋は朗らかが言えませんでしたがまひるは舞台に立つ理由、スタァを目指す理由を取り戻しました。

朗らかというのは雲もなく晴れやかな様を言います。まさにまひる、そして真昼にぴったりな言葉です。

 

ここの2人で歌う

夜が明けて真昼になるよ

って歌詞が良いんです、とても。

1サビでもまひる1人で同じ歌詞を歌っていますがまだそこでは華恋に依存している悪いまひるの気持ち。

しかし終盤の考えを改めたシーンでまひると華恋の2人が歌うことでポジティブさが増します。

 

そして気がつくと歌はラスサビに入っています。華恋とまひるのデュエット。2人が同じパートを重ねてるだけなので厳密には違うかもしれませんが。

語り終わって華恋のホームラン予告。2人は1塁と3塁に飛び、互いに向かって走り出します。

そして華恋の一閃。

まひるのボタンが0の並ぶスコアボードに当たりボードは回転、そして9回裏に1点が入ります。サヨナラホームランでゲームセットです。

まひるの心が揺らいだこと、華恋がまひるに対する思いをぶつけたこと、華恋が舞台に立つ理由を再確認したことなどが華恋の勝利、つまりキラめきが上回ったことの理由と考えます。

 

大切な人たちを笑顔にできるような温かいスタァになりたいです。

これが聖翔音楽学園入学前のまひるのスタァを目指す理由。まさに可愛くてあったか、そしてとーっても朗らかなんです。

あとビデオの中のちょっとだけ今より幼いまひるちゃん良いよね。

華恋のためではなく自分やみんなのためスタァになるという主人公以外である露崎まひるの心の変化を描く、アニメ中間あたりの話によくあるいわゆる〇〇(キャラ名)回としては完璧です。

嫉妬という誰でもわかるシンプルな感情。それに対して想いをぶつけあう。

ただシリアスなだけでなくたまに差し込まれるコミカルさで胸焼けもしません。 

 

しかしこの作品の主役は愛城華恋と神楽ひかり。そこに露崎まひるが入る余地はなく負けヒロインになる運命にあります。

この回のED「Fly Me to the Star」は露崎まひるただ1人で歌います。

華恋への依存からの脱却と考えるとエンディングを1人で歌う寂しさも紛らわせるのかなと思います。

 

第6話 ふたりの花道

 この話の主役は2人、花柳香子と石動双葉。

花柳香子は良いところのお嬢様、石動双葉は花柳家のお手伝いさんの娘だったので昔からずっと一緒。

舞台少女を目指す香子の付き添いで入学した聖翔音楽学園で双葉は次第に自分も舞台に立ちたいと思うようになります。

いつも後ろをついてきていた双葉がいつのまにか自分に追いつこうとしている状況に戸惑う香子。

そんな2人の仲違いを今回もレヴューで解決します。

 

香子と双葉の関係は作中でも何回か対比されたように天堂真矢と西條クロディーヌの関係に似ています。

相違点は以下の通りです。

  • 元の実力が低かった分2人の成長が顕著に見られる
  • 幼馴染なのでお互いをよく知っている
  • 本音を遠慮なくぶつけあうことができる

真矢クロにはシンプルな強さと対立がありますがふたかおはそれよりもかなり緩い関係にあります。

 

 

今回のレヴューは「約束のレビュー」。

レヴュー曲は「花咲か唄」、演歌調のイントロから一変して高いBPMで詞が紡がれます。

追われる香子に追いついた双葉。2人のことを唄うレヴュー曲、そして舞台への想いをぶつける双葉。その想いに応えるように改心する香子。

類稀な2人が主役のレヴューと言えます。

心を入れ替え自らの上掛けを落とそうとする香子、止める双葉。

止めに来た双葉に不意打ちをするも失敗しますが香子は本気で打ったつもりではなかったのかもしれません。

本音を打ち明けてくれた双葉のために、追ってくる人のために香子は成長することを決意しキラめきます。

この2人も一緒に舞台に立つことを決意します。

この物語の核とも言える2人で舞台に立つということ。

舞台の中心ポジションゼロに立てるのはただ1人です。

しかし華恋とひかりの夢に対する一つの答え、2人は競い合っても奪い合わなくてもいい、ということを香子と双葉は示してくれます。

ただの仲良しではない、お互いを昔から知っていて遠慮なく想いを伝えられる香子と双葉だからこその答えだと思います。

 

第7話 大場なな ~第9話 星祭りの夜に

このアニメの1つ目もメインになるお話、大場ななとオーディションについて第7話から第9話まで語られます。

第7話ではタイトル通り大場ななについて。ここでばなながループを起こしていることが知らされます。

第8話では大場ななと神楽ひかりのレヴュー。イギリスのオーディションで失ったひかりのキラめきが再生産されます。

第9話では愛城華恋と大場ななのレヴュー。これでループから完全に脱出し3話も続いたばなな回は 終わります。

 

まずは大場ななのルーツが語られる第7話、始まりは1回目の第99回聖翔祭後です。

ばななもキリンのオーディションを知らない、つまりループ1周目の話です。

 

 

第99回聖翔祭は大場ななが舞台少女としての自覚を持った初めての出来事。

時には天堂真矢に怒られながら、時には愛城華恋に断られながら大場ななはスタァライト第一回公演に魅入ってしまいました。舞台少女でありながらスタァライト第一回公演以外の舞台には興味ないと言うほどに。

トップスタァになればどんな舞台にも立てる、とキリンに唆されて始まった1回目のオーディションでは天堂真矢に勝つほどのキラめきを放ちます。

それほど大場ななは第99回聖翔祭のスタァライトの再演を望み、トップスタァとなったことでそれは実現されます。

 

ばななが同じ行動をしなかったからなのか、それとも第一回公演を神格化してしまったからなのかはわかりません。後に語られますが結局第一回公演が一番のスタァライトだったようです。

この再演の途中で「再演の中にみんなを閉じ込めて外の世界から守る」という感情が生まれます。ばななにとってはそこに至る過程や演者を含めてのスタァライト第一回公演なのです。

第7話のEDは大場ななのイラストこそ流れますが歌はありません。インストゥルメンタルです。

他ではみんなキラめきに手を伸ばした描写ですが大場ななはキラめきに足で触れます。

大場ななも舞台少女なのでこの描写をキラめきを踏みにじっていると考えるのは間違いだと思っています。手とは遠い場所として足で触れていると考えて他の舞台に対するキラめきを求めていないと捉えるべきです。

 

次に語られるのはループを壊すきっかけの一つである神楽ひかりの過去。

オーディションではトップスタァに参加者のキラめきを奪われてしまうことが明かされます。

神楽ひかりが態度に反してそれほど強キャラとして描かれなかったのはキラめきを失っているからでした。キラめきとは舞台少女の一番大事なもの、失ってしまえば舞台には立てません。

イギリスでキリンのオーディションに参加した神楽ひかりは共に舞台に立つと誓った愛城華恋を守るために日本に向かいます。なぜばななのループに入ってこれたかはわかりません。

キラめきを失ってもオーディションを続ける神楽ひかり。1人目のラスボスと言える大場ななとの「孤独のレヴュー」でキラめきの再生産が起こります。レヴュー曲は「RE:CREATE」まさに再生産です。

キラめきってなくなってもまた生まれるならやりたい放題じゃない?とは思いますが華恋がいたからこそひかりのキラめきが再生産出来たのではないかと考えます。

結果はひかりの勝ち。その裏で華恋も西條クロディーヌを下します。

華恋がクロディーヌに勝っているように今回はひかりの再生産されたキラめきが単純にばななのキラめきを上回ったと考えます。

イギリスに留学していたひかりが弱い訳ありません。弱いのに態度がデカい人ではなかったのです。

 

イレギュラーであるひかりとのレヴューに負けてやけになってしまったからなのか、ループのネタばらしもしたので隠す必要がなくなったのか、第9話ではばななが低いトーンで意味ありげに話す描写がよく見られます。

第100回聖翔祭に向けて準備を進める99期生。それに抗う大場なな。

ずっと1人だったばななにとっては初めての舞台、最高の仲間。それを守るために再演を諦めません。

スタァライトの劇が初めて最後まで上演されたのがこの回でスタァライトの結末が悲劇であることが明かされます。フローラとクレールは離れ離れになってしまいます。

 

再演を邪魔してるのはイレギュラーである神楽ひかりではなく、神楽ひかりの乱入によってキャストから外されたはずの愛城華恋ではないか、とばななは考えます。

そして始まるのは大場ななと愛城華恋の「絆のレヴュー」、レヴュー曲は「星々の絆」。

愛城華恋は存在しない9人目。神楽ひかりとの再会で以前とは全く違う想いを抱きます。

舞台少女は舞台によって生まれ変わると言う華恋と第99回スタァライトにしがみついて停滞する大場ななとの対比が素晴らしいです。

レヴューはあっさりと終わります。勝ったのは当然華恋。

再演をする度にスタァライト第一回公演が遠のいていくことをわかっていたみたいなのでばななも本当は次の舞台に向けて変わっていくべきだと気づいていたのでしょう。

変わっていくみんなも魅力的だともレヴュー後に星見純那に話しています。ここの純那とばななの絡みめちゃくちゃ良くないですか?

第9話のEDは大場ななと星見純那。歌うのは2番の歌詞です。ここでも大場ななの特異性を見ることが出来ます。

 

再生産と再演。似たような言葉だけれども真逆の意味です。

まだ見ぬ未来の舞台を求めた華恋と過去の輝かしい舞台を求めたばなな。なぜ純那とばななではなく華恋とばななのレヴューでループが終わるのだろうと思いましたが再生産と再演の対比と考えると納得できます。

テーマとしてはメインを張るにふさわしいですがここから華恋とひかりの舞台を目指さなければならないので途中経過として中盤で終わります。

ここまで重いテーマをあっさりと中盤で切り上げるなんてここからどんな話になるの!?と楽しみにして見ていました。

5/29公開の総集編映画は再演視点の話なのでもっとばななが深堀りされるのを楽しみにしています。

 

以降は勝利した再生産に重きが置かれた話になります。

 

第10話 されど舞台は続く The Show Must Go On ~第12話 レヴュースタァライト

 物語はラストスパート。10話で華恋とひかりの勝利が決まります。

ここは王道の流れで言うまでもなく素晴らしいので割愛します。レヴュー曲「Star Divine」はアニメVer.とCDVer.があります。

真矢クロのキラめきを見て「負けていられない」って言える純那ちゃん、カッコいい。

 

注目すべきはその後の11話と12話。「2人の舞台」に対する答えを11話では神楽ひかりが、12話では愛城華恋がそれぞれ示します。

10話では不意打ち的に神楽ひかりがトップスタァになりました。

ひかりの答えは「運命の舞台に必要なキラめきを自分1人だけで担うこと」。自分を犠牲にして華恋のキラめきを奪わないことを選びます。自分を地下劇場に幽閉させることによってみんなのキラめきを守ります。

ひかりは華恋と奪い合ういつかを想定している描写がありました。2人で立つ舞台を諦めたというよりかは現実主義といってあげたいです。

しかし華恋のキラめきはひかりとの約束があるからこそ生まれるもの。ひかりの狙いと反して華恋だけがキラめきを失ってしまいました。

 

一方の華恋は11話Bパートでひかりを運命の舞台から助けに行きます。ここで流れるのは「舞台少女心得 幕間」。99期のみんなが華恋を送るシーン、一番好きです。仲間たちの「舞台で待ってる」という言葉を背にひかりの舞台に飛び入ります。

1人でスタァライトを演じ続けるひかり。華恋の言葉を無視してでも1人でスタァライトを続けるのは華恋のキラめきを奪いたくなかったから。

そして華恋はあの約束を口にします。

帰ろう、ひかりちゃん。

私達のスタァライトはまだ始まってない!

 

バカ、バカバカ バッ華恋。

いつもいつも飛び入りでどうして、どうして会いに来るのよ。

会いたくなっちゃうじゃない。

地下でずっとスタァライトを演じ続けていたひかりのセリフが止まり舞台が途切れます。遂に華恋に口説き落とされ最後のレヴューが始まります。 

 

レヴュー名は「星罪のレヴュー」。星摘みとかかっています。

レヴュー曲は「スタァライト」。8分くらいある楽曲ですが歌詞は一番短いです。

ひかりは華恋を守るため、華恋はひかりを助けるため、互いに刃を向けます。

 

キリンは第四の壁に向かって語りかけます。第四の壁を認識しているキリン、一体何者なのでしょうか。

なぜ私が見ているだけなのかわからない。わかります。

舞台とは演じるものと見るものが揃って成り立つもの。

演者が立ち、観客が望む限り続くのです。

そう、あなたが彼女たちを見守り続けてきたように。

私は途切れさせたくない。

舞台を愛する観客にして運命の舞台の主催者。

舞台少女たちの永遠の一瞬、迸るキラめき。

私はそれが見たいのです。

そう、あなたと一緒に。わかります。

キリンは観客、つまり視聴者を体現したものであると言えます。確かに途切れさせたくないですし永遠の一瞬や迸るキラめきが見たいです。私達が数多の作品を見てきたようにキリンも彼女たちを見たいがためにオーディションを世界中で開催していたのでしょう。

 

レヴューの話に戻ります。華恋の上掛けは落とされ華恋は敗北します。華恋を傷つけてでもキラめきを失わせたくないひかりとひかりを兎に角助けたい華恋、覚悟の違いはあったと思います。

しかし流石はイレギュラーの愛城華恋。なんと上掛けまで再生産してしまいます。

ノンノンだよ。

ずっと幽閉されてたんだね。私達の罪を背負って。

待っててね、クレール。あなたを取り戻しに行くから!

スタァライトは必ず分かれる悲劇。

でもそうじゃなかった結末もあるはず!

塔から落ちたけど立ち上がったフローラもいたはず!

クレールに会うために、もう一度塔に登ったフローラが!

アンコールが起こり終わったはずの舞台の続きが始まります。キリン曰く運命の舞台の再生産です。

フローラとはローマ神話の花と豊穣を司る女神の名前、つまり愛城華恋のことです。

同様にクレールとはフランス語で光があって明るいこと、つまり神楽ひかりのことです。

2人の名前を冠した主人公なのでまさに運命の舞台と言えます。

スタァライトの結末は悲劇、ですが必ずしもそうである必要はないのです。時には演者が勝手に書き換えても良いのです。

 

奪っていいよ!私の全部!

奪われたって終わりじゃない。なくしたってキラめきは消えない!

舞台に立つ度に何度だって燃え上がって生まれ変わる!

華恋のキラめきを奪いたくないひかりに対して華恋はこう返します。

これが華恋のずっと説いていた再生産です。舞台の数だけ自分の演じる役があり、その度に生まれ変わる。これはばななとの戦いで学びました。

舞台装置は華恋のキラめきに反応し崩れた舞台を再び繋げます。キリンも大興奮です。

バカ、バカバカ バッ華恋。

これじゃあ華恋と

スタァライトしたくなっちゃうじゃない。

遂にひかりの心は折れ華恋と共に舞台に立つ決心をします。

画面比は映画のようになり舞台は最初の運命の舞台になります。

 

星屑溢れるステージに 可憐に咲かせる愛の花

99期生 愛城 華恋 あなたをスタァライトしちゃいます

「みんな」ではなく「あなた」になっています。なぜなら他のみんなはもう「スタァライト」しちゃったからです。

 

生まれ変わったキラめき胸に 溢れる光で舞台を照らす

99期生 神楽 ひかり 私の全て奪ってみせて

神楽ひかりの参加によって変わったのは華恋だけではありません。ひかりの変えた華恋の影響で前の周とは違った99期生になりました。キラめきを取り戻したひかりは99期生の光になったと言えます。

これでやっと「星のダイアローグ」などの楽曲にある「光」というワードと繋がります。

これはおそらく省略形の口上なのでフルで聞いてみたいです。

 

最後に落ちたのはひかりの上掛け。ひかりも華恋との幼い頃の約束を望みます。

手を繋いで寝転ぶ2人の真ん中には「ポジションゼロ」。

 

最後のレヴューも終わり時は進んで第100回聖翔祭。ここで演じられるスタァライトも再生産され、ハッピーエンドに書き換えられました。フローラとクレールを演じるのは華恋とひかり、これで約束も叶いました。

フローラとクレールは再会し、「あなたの望んだその星」はお互いのことだと気づいて舞台は終わります。

 

口上

レヴューの初めにある自己紹介のようなものです。

しかしうまくそのキャラの想いや夢を描いていてカッコよく、そしてお洒落でもあります。これも一つの芸術作品です。

劇場版総集編では他のバージョンの口上を聞いてみたいです。

 

星屑溢れるステージに 可憐に咲かせる愛の花

生まれ変わった私を纏い キラめく舞台に飛び込み参上

99期生 愛城 華恋 みんなをスタァライトしちゃいます

第1話、神楽ひかりと星見純那のレヴューに乱入したときに言った作中初めての口上。

何回も言うことになるので2行目は度々カットされます。

1行目は何度も言ってますが2行目は1話でしか言っていません。

スタァライトする」とは何のことだと思いましたか?

 

人には運命の星がある 綺羅星、明け星、流れ星

己の星は見えずとも 見上げる私は今日限り

99期生 星見 純那 掴んでみせます自分星

一番カッコいい口上。オシャレ。運命は「さだめ」と読みます。

この話のキーワードでもあり純那自身の名前にも入っている「星」というワードをうまく使った口上だと思います。 

綺羅星」とは空に輝く無数の星、「明け星」とは夜明けの金星という意味です。「流れ星」はみなさんご存知なので割愛。

いつか自分星を掴んだ純那ちゃんが見たいです。

 

星の輝き 星の愛

数多の光集めて今 あなたの心に届けましょう

99期生首席 天堂 真矢 今宵、キラめきをあなたに

99期の首席、天堂真矢の口上。さすがナンバーワン。

「夢は見るものではなく魅せるもの」と言ったように舞台少女とは自分を成長されるものではなく誰かに影響を与えるものだと考えているようです。こんなことが言えるのも圧倒的な実力があるからです。

 

キラめく舞台が大好きだけど キラめくあなたはもっと好き 

回る回るデュエットでずっと二人で踊れたら 

99期生 露崎 まひる ずっとそばにいたのは私なんだよ

華恋ちゃん大好き露崎まひるの口上。おそらく対華恋専用。

幻想的というかロマンティックというか女の子らしいというか、キュンキュンします。

一方、病的で盲目なヤンデレの匂いもします。好き。

 

舞台に踊りに行き帰り 歩み進んだ二人道

だけどあたしも見つけちまった 夜空に聳える一本道

99期生 石動 双葉 気合い入れて突っ走ります

99期生 花柳 香子 最後まで付きおうてもらうで

香子と双葉の合体口上。当然お互い以外が相手だと別のこと言ってそう。

ふたかおって感じだ。 

 

強く掲げた手のひらすり抜け 奈落に落としたあの日の誓い

再び登る運命の舞台 例え悲劇で終わるとしても

99期生 神楽 ひかり 全てはスタァライトのために

キラめきを失ったひかりの口上。全体的にネガティブ。

ここでの運命も「さだめ」と読みます。 

ひかりは常に華恋と戦ういつか、つまり悲劇をイメージしてレヴューに望んでいましたが2人で舞台に立つという華恋の想いが叶ったので悲劇では終わりませんでした。

 

舞台に実ったたわわな果実

だけどみんな柔らかだから 誰かが守ってあげなくちゃ

99期生 大場 なな 私が守るの ずっと何度でも

ずっと強キャラ臭がしていた大場ななの口上。1周目のレヴューでは別のこと言ってそう。

自分がスタァライトを演じていたいというよりもみんなを外の世界から守りたいという気持ちが強めになっています。

 

輝くチャンスは誰もが平等

だから愛のダンスで誰より熱く 自由の翼で誰より高く

99期生次席 西條 クロディーヌ C'est moi, la star!

終盤でやっと出てきた西條クロディーヌの口上。イメージカラーはオレンジですがなかったので代用しています。

平等、愛、自由はフランス国旗から来ています。最後の言葉もフランス語で「スタァになるのは、この私!」と作中で訳されています。

 

強く掲げた手のひらに 可憐に咲かせる愛の花

例え悲劇で終わるとしても キラめく舞台に飛び込み参上

99期生 神楽 ひかり 99期生 愛城 華恋

みんなをスタァライトしちゃいます

ひかりと華恋の合体口上。登場順ではクロディーヌの前。

「みんなをスタァライトしちゃいます」は2人で言います。

ネガティブなひかりの口上が華恋の口上でポジティブになります。

2つを繋げても意味が通るの凄いです。

 

 

印象に残っているセリフ

名言というかめちゃくちゃ印象に残ってるなというセリフです。言葉運びも素晴らしい作品です。

 

一生懸命やっても全然追いつけない。

どんなに努力しても追いつけない距離。

だからって諦められるわけないじゃない。

第2話 運命の舞台から。練習中に倒れて保健室で目が覚めたときに漏らした星見純那のセリフ。

天才でもないし才能もあるわけじゃない純那の魅力が詰まったセリフ。

凡人の苦悩です。

結果が出ない星見純那ですがそんなところが良いところだと思い始めました。

 

私は1人でもスタァだ!

第3話 トップスタァから。このセリフの後に天堂真矢は愛城華恋の上掛けを落とし勝敗を決します。

短い言葉ですがトップスタァになるには何かを犠牲にしなければならない、何かを犠牲にしたからには常にトップに立ち続けなければならないという真矢様の誇りを感じることが出来ます。

決して友達がいないとかそういう話ではありません。

 

やーっと止めてくれた。

おおきに 双葉。

第6話 ふたりの花道から。自らの上掛けを落とそうとしたところを石動双葉に止められた花柳香子のセリフ。

 「双葉はん」ではなく「双葉」。呼び方で共に運ぶ言葉の意味が変わってたりしそうですよね。

 

届かなくて眩しい。

第7話 大場ななから。初周のレヴューで首席、天堂真矢を下した後の大場ななのセリフ。

真矢様に勝ったのに切なげにそう語るばななにゾッとしました。

同時に過去の舞台というのはそれほど遠く輝かしいものだということがわかります。

 

ノンノンだよばなな。

舞台少女は日々進化中 同じ私達も同じ舞台もない。

どんな舞台も一度きり、その一瞬で燃え尽きるから、

愛おしくてかけがえなくて価値があるの。

一瞬で燃え上がるから舞台少女はみんな、

舞台に立つ度に新しく生まれ変わるの。

第9話 星祭りの夜にから。大場ななのループに対する華恋の返答。

「生まれ変わる」というワードは前述の通りレヴュースタァライトにおいてはセリフや歌詞でよく出てきます。

舞台少女は舞台ごとに演じるものが違いそれぞれの役になりきることを「生まれ変わる」という言葉で表現します。

別れがあるから出会いがある、的なよくある言葉ですが初めてこの言葉の意味を理解したような気がします。

 

エンドロールは寂しいですがまた次の素晴らしい作品を見つけるために必要なことです。この作品を通して「終わり」に対する価値観が変えることが出来ました。

先行きのなくなったコンテンツを沢山知っていますがそれも悪くないのかな思います。

本当はもっと再演をしていたいのですが素晴らしい舞台でした。

 

じんるいのみなさまへ(1周目)の感想を語る。

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PS4、Nintendo Swichで発売されている「じんるいのみなさまへ」をプレイしました。

 

 

 

さいしょに

はじめたきっかけは公式サイトのスクリーンショット。最新ゲーム機とは思えないグラフィックに心を奪われました。

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物語は秋葉原観光に来た主人公が目覚めるところから始まります。

外に出るとそこは終末。

一緒に旅行に来ていた友達?とのサバイバル生活を楽しみます。

 

プレイヤーは街を探索し物資を集め、道具や食事を作ります。

実際の流れを見ると

  • 街を探索し道具を集めて罠を作り動物を捕まえて食べる。
  • 同じく街を探索しレシピを見つけて料理を作って食べる。
  • 畑に種を植えて作物を育て食べる。

というように食べ物を作るゲームとも言えます。

食べ物のレシピは主人公以外の4人に各数個ずつ存在し、さらにレシピのない創作料理数種があります。

 

「女の子5人の生活」と「荒廃した街でのサバイバル」という男の子の大好きな2つの要素を含んでいるので面白くないわけがないんですよねぇ。

実際にプレイすると遠くの建物はぼやけるなどグラフィックに関して自分はそこまで気になりませんでしたが他のソフトで目が肥えてると気になってしまうのかも。

 

 

 

かんそう

シナリオやキャラに魅力がありそれだけで十分楽しめます。舞台も実際に存在する秋葉原という土地を使っているので知っている人なら「この建物ってあれだよね!」という楽しみ方が出来ます。

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比較1 駅前のSEGA
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比較2 秋葉原駅
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比較3 UDXのほうの駅出口

上画像の左には2人の女の子がいますが探索中に会話(1章につき2パターン、最終章だけ3パターン?)をしてくれます。主人公を除いた4人の中から2人を選んで置くとシリアスなシナリオパートの箸休めとして下らない会話をしてくれるのが良かったです。

悪いところとして操作性の悪さがあります

徒歩だと足が遅いので移動は走り前提になりますが左スティック+Rで走るので片手でプレイはできません。しかしマップは広いのでRはずっと押しっぱなし。疲れます。

マップが広い割にはアイテム収集位置が点在しているのでアイテム収集が面倒です。

それと恐らく章ごとにある場所でストーリーに関係ないイベントがあるみたいなのですがそのたびにマップを隅から隅まで探すのも面倒なのでいくつか見逃したイベントが有ります。

 

総括するとシナリオは面白いのでそれを読みたい人は楽しめます。

サバイバルゲーム目的で始めると続かないかもしれません。

 

やりこみ要素として前述の料理の全開放とロッカーの全開放があります。料理は完全に自己満足で特に何もありませんがロッカーでは宇宙に行った人類が残した日記が読めます。

CERO Bとセクシャルな描写ありのマークがパッケージにあるので予想できるかもしれませんが物語後半の百合要素が強いです。注意。

 あとどのタイミングでセーブされるのか未だにわからない。編成画面が出る行動か?

 

 

 

以下ネタバレありで語ります。

 

 

 

 

 

 

 

ものがたりのこうさつ

真相が語られるのは7章。

舞台は宇宙からもたらされたウイルスによって地球外に人類が逃げた世界。

残されたのはウイルスに感染した人たち。

彼らは感染したウイルスが寿命を迎えるまで冷凍保存されています。

主人公たちはウイルスに感染し地球に残された人々だったのです。

 そして通信機で宇宙とコンタクトをとり宇宙に避難している人類の地球への帰還が決まります。

ですが主人公たちは5人での生活をまだ楽しみたいと船で旅に出て物語は終わります。

 

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冒頭で秋葉原が廃墟になっていたのに違和感を持たずに観光を初めたことについては冷凍保存期間が500年ということをスリープ前に知っていたので無意識に人のいない500年後の秋葉原はこうなるのも当然と考えてしまっていたことが原因と物語中で明かされます。

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深く考えなかったのは逃避したい現実だったから。過去のことを思い出そうとすると眠気が来ることに関しても実際にそのようなケースが確認されているようです。過去を思い出させないようにかつての人類が操作したとも考えましたが物語後半でちゃんとコンタクトを取ってくれたことからそうではないと判断できます。

秋葉原観光と思い込んだのも逃避であると言えます。旅行とは現実と乖離していることを楽しむものなので。

 

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コールドスリープを強制的に解くのは良くないという本能的な判断もコールドスリープ前の記憶かもしれません。

主人公たちの関係についてコールドスリープ前、少なくとも直前程度には面識があったと考えられます。ロッカーの日記からそれぞれの過去には他に仲のいい友達がいることがわかる記述があり、年齢はともかく出身地が違うことから秋葉原コールドスリープが決まってから知り合ったと考えました。主人公のコールドスリープ解除直後、まだ眠っているはずの残り2人の名前が出てこないので気になりますが勇魚が目覚める前に朱香の名前を呼んでいるのでゲーム展開の都合上で伏せたのでしょう。

 

主人公たち、コールドスリープされた人々を地球人類、主人公たちをコールドスリープさせ地球外へ避難した人々を宇宙人類とするとこの二者には対比があります。

ウイルスから逃げた宇宙人類、そのウイルスに打ち勝った地球人類。宇宙への避難は計画的だったので生活も安定しているでしょう。地球では秋葉原のホテル等ある程度インフラはありますが自給自足なしでは生きていけません。

また地球人類はコールドスリープにより停滞していましたが宇宙人類はその間も進歩し続けていたでしょう。コールドスリープや宇宙に移住できる程の技術力は明らかに実際の世界より進歩していますがそれでも500年間科学が停滞するとは考えられません。原始的な地球人類と未来的な宇宙人類という関係があります。

そして立場は逆転し、宇宙人類は昔住んでいた地球に帰還、地球人類の一つである主人公たちはみんなと過ごした秋葉原から行き先のないどこかへ旅に出ます。どちらも目的地は地球ですが秋葉原の現実には存在しない海へと向かう主人公たちの旅は行き先がどんな場所なのか知らない、未開の地への旅となります。

 

 

旅に出る地球人類が宇宙人類に残したメッセージ「じんるいのみなさまへ」。そこにはホテル代やその他秋葉原の資材を使ってしまったお礼として財布置いてあります。

財布というのは主人公たちの唯一の所持品でした。他にも携帯電話(充電がなく、充電器をつないでも使えなかった)をコールドスリープ前から持ってきていたようですが恐らくこれも置いていったでしょう。使えないので。

それらを置いていくというのはかつての人類との決別を意味しています。

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わざわざ「じんるい」と書いたのは自然と時間の流れに沿って500年経った世界を正統なもの、逆に自分たちをコールドスリープで500年前からタイムスリップしてきたイレギュラーな存在だと考えたと思われます。なのでかつての人類とそこからつながっている宇宙人類とは決別しなければなりません。 

決別といっても「ちょっと旅行に出ます」とあるので そこまで気負ったものではないようです。恐らくこれを書いたであろう京椛の性格的にもそう言えます。前は旅行を逃避と取りましたがこれは行き先もなく、いつ帰るのかも、そもそも帰るのかどうかも決まっていないので旅行とは言えません。5人はじんるいとは違う道へ進みます。

 

 

コールドスリープ前に財布と携帯電話を持たせた意図はわかりませんし宇宙人類がそれをまだ知っているのかもわかりません。ちゃんと伝わったのでしょうか。

 

とうじょうじんぶつ

総じて珍しい名前。

榛東 京椛(しんとう きょうか) 17歳

少弐 勇魚(しょうに いさな) 17歳

菓子 永里那(かし えりな) 13歳

小松 和海(こまつ かずみ) 16歳

邑楽 幽々子(おうら ゆゆこ) 14歳

前述の通り出身、年齢は全員同じではありません。

体力、知識などパラメータが存在するが何に影響するかは不明。

以下出てくる5人のうち好きな2人だけ紹介します。



榛東 京椛

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プレイヤーが操作するキャラクター。アホの子。ムードメーカー。

アニメ好きだという設定が最初の方にだけある。そのために秋葉原に旅行に来たと思い込んでいる。

初見の見た目だと一番好き。

おばあちゃん子だけどおばあちゃんは既に亡くなっていることが明かされる。

物語終盤は周りが百合だらけなので1人でぼっちになってしまうのが可愛そう。

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うおうお

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先に目覚めた京椛、永里那、勇魚の会話。物語に出てくる人なら残り2人が正しい。

DLCの追加キャラとなにか関係があるらしい。ぼっち脱却だ。

 

 邑楽 幽々子

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有能。5人のうちでは幼い方なのにやたらと科学的な知識がある。フランス人のクォーター設定は死んでいる。

学業については芳しくないらしい。

えりゆゆはいいぞ。

動物を獲るための罠の作成、ホテルのボイラー室や水道の修理、果てには金属の溶接までしてしまう。

やたらとサバイバルに詳しい同人誌が置いてあるショップがあるのを差し置いても15歳らしからぬ知識で5人を生存に導く。文句なしのMVP。有能すぎて正直ラスボスだと思ってた。

その特徴的な口調からゲーム中のアイテム説明等のテキストも幽々子のメモであると考えられる。

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たまにバグみたいな目つきになる。

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パロディも豊富。

 

さいごに

まだ1周目が終わっただけなので2周目に回収されるであろう伏線が楽しみです。

財布と携帯電話を残した理由だったり物語冒頭の違和感だったり京椛の指紋が認証されにくかったのは京椛が両利きだったからという理由だけなのかとかとか。

ロッカーも6までしか開けてないけど1は幽々子で2が永里那なのかな。

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おわり

 

好きだけど知っている人が少なくてあまり語れない作品まとめ

好きになった作品がマイナーコンテンツなので人とそのことについて話したいけど知っている人がいなくて話せない経験、誰にでもあることではないと思います。

自分の場合はほとんどの作品がストライクゾーンに入ってしまうので摂取した大半のものを好きになってしまうからこの現象がよく起こります。ダメな子ほど好きとかじゃない。

今回は5つの作品を自分が知った順で紹介します。

アニメ作品の画像は愛用のdアニメストアのサムネイルから、その他は公式サイトから。

 

 

失われた未来を求めて

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1つ目は2014年秋放送の「失われた未来を求めて」というアニメ。

自分が初めてハマったアニメで毎週が待ち遠しくて仕方なかった。f:id:tSuKi_bami:20191204134025j:plain

この作品、当時このような作画崩壊や手抜きエンディングが話題になったので悪い意味でご存知な方も多いと思います。

端的に言うと事故で死んでしまう幼馴染の話を助ける話。1話が衝撃的な展開から始まるのであまり詳しくは言えませんが謎の転校生"古川ゆい"を中心にお話は進みます。そしてこの少女がなぜ天文学会に入ってきたのか、天文学会に何をもたらすのかといった伏線が後半で一気に回収されます。

1話から面白い展開ですし途中他の学会員のキャラ紹介的な回をはさみますが後半の伏線回収につながるので次の話が気になって仕方なくなりハマれば一気見することができると思います。

さらに再度見ることで新たな伏線を見つけることができるので2周、3周と楽しめる作品です。

原作がエロゲで放送当時、既に会社がなくなってしまっていたので原作の値段が高騰していたのを覚えています。最近DMMで再販が始まり話題になりました。

 

この作品の一番の売りがネタバレになるので紹介するのにあまり踏み入ったこと話せないのもどかしすぎる。いつかこれのために記事書きたいくらい。

好きすぎてこの作品を見てから今日まで5年間ずーーーっと知り合う人に「失われた未来を求めてって知ってる?」って聞くほど好きな作品なんですけど誰も見てないんですよね。名前は聞いたことあるって人は前述の件でいるんですけど。

 

アイドルコネクト

 

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2016年8月~11月に存在したスマホアプリでみんなお馴染みの作品。アプリが続いてないから他に遊んだアイドル音ゲーなんてもっとあるんだけど一番思い入れあるのはこれ。

前に別記事で語ったので割愛。

今公式がファンクラブやラジオを頑張っていてアイドルコネクト再復活のような動きがあるんですけど自分は復活できているは思っていなくて再復活と言うのはやっぱりキャラクターが動くコンテンツができてからだと思ってます。

nato.hateblo.jp

 

カノジョ*ステップ

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PSVitaで2018年3月に発売されたソフト。プレイしたのは半年後くらい。

PSVitaによくあるエロゲ原作のソフトでそのへんに詳しくないから有名なメーカーなのかとか高評価されてるソフトなのかとか全然わからないんですよね。

田舎に転校した主人公とそこで会った4人の女の子とイイ感じになるお話。

主人公は転校が多くて中のいい友達もいなかったんですけど最後の転校で来たこの学校で初めての彼女を作るぞ!と意気込みます。

 

女の子を画像左から紹介すると、

生徒会長で学校の誰でも知ってる先輩、華野椎名。

知的だけど意外とノリがいい同級生の如月のえ。

といつも元気で良い意味で馬鹿な同級生の柳明日香

主人公と同じ時期に転校してきたちょっと変わった後輩、芹沢久遠。

この4人が攻略できます。

 

ゲームはマップで攻略したい女の子のところへ行き、夏祭りまでの3ヶ月くらい?の間に関係を詰め、夏祭りで告白する、という流れなのですが物語はここで終わらずここからさらに倍くらい付き合った後のストーリーが始まります。このストーリーがゲロ甘で胸焼けがするんですけど癖になるんですよね。

もちろん選択肢で会話は分岐しますし、告白イベントでも2人の関係をみんなに公開するか秘密にするかというシステムもありシナリオが分岐するので1人を完全に攻略するだけでも楽しめます。選択肢前にセーブすることで簡単に回収できますし。

こういうゲームって会話イベントの内容がいわゆるサムかったりクサかったりすることが多くて萎えてしまうことが多かったんですよね。このゲームの主人公もかなーーーりイタい人なんですけど不思議と憎めなくて楽しめました。

女の子は4人ともいい娘だったので誰が良いとかは言いにくいんですけどプレイ前と印象が変わったのは柳明日香でした。背が高くて髪もショートで見た目はボーイッシュなんですけど意外と女の子らしさがあってキュンキュンしてました。一番主人公に合ってるんじゃないかな。

終わり方もちょっとだけ未来の2人を見せてくれるので後味が良いです。

 

響け!ユーフォニアム

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2015年春アニメで1期、2016年秋アニメで2期が放送されました。実際に見たのは2019年の秋くらい。当然学生時代、学校には吹奏楽部があって演奏を聴く機会は何度もあったんですけど真面目に聴いたことはなかったなあとこの作品を見て気が付きました。吹奏楽って大変なんだね。

北宇治高校の弱小吹奏楽部が全国を目指すお話。

このアニメって人間関係が妙にリアルで先輩後輩の実力差からギスギスしたり個人的な不仲の関係が部を巻き込んだり家庭の事情で部活をやめさせたりといった話が語られてるから良いんですよね。

キャラでは香織先輩と優子先輩が好き。

 最終章原作は読んでないです。映画で初めは見たいのとアニメから入ったので関西弁に違和感があるから。

 このアニメで印象に残ったシーンで明日香先輩の靴紐を香織先輩が結ぶ展開があるんだけどあれに関しては全く意図が思いつかないし他のところでかなり答えに近そうなことが書いてあるから見る側でいたいのです。

 

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

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2018年夏アニメ。見たのは響け!見終わった次の週くらい。

見よう見ようと思って1話のレヴュー(少女のタイマンする戦闘)の下りで見るのやめちゃってたやつ。

普通の宝塚的な学校で舞台少女を目指していた女の子たち。突然キリンのオーディションが始まっちゃって...というお話。キリンのオーディションって何?と思うかもしれないけどそういうお話なので仕方がないのです。わかります。

 

正直に言うと自分は4話くらいまで我慢して見た。ところが露崎まひるがメインの第5話、石動双葉と花柳薫子の第6話、第7話以降メインの大場なな、西條クロディーヌ、天堂真矢といったそれぞれのキャラクターのメインのレヴューがめちゃくちゃ良くて気がついたら全部見てた。女の子が戦ってるのが単純にカッコいいし、レヴュー前にキャラが言う口上にとてもセンスがあったり、挿入歌がそのキャラクターをうまく語っていたりして最初は苦しかったレヴューのシーンが何故か一番好きなシーンになってた。しかもその回のメインの娘がエンディングを歌うんだよね...。絵も綺麗だからエンディングだけでも是非見て欲しい。

純那の口上の「見上げる私は今日限り」の下りがカッコいいから聴いて欲しい。

あとみんな使う武器が違うのが良い。華恋はレイピア、ひかりは短剣、まひるがメイス、ばななは双剣、薫子は薙刀、双葉は鉞とか。何も見ずに書いてるから間違ってるかも。

想いの人に「ねえ、私だけを見ててよ」と語りかける露崎まひる(第5話)の「恋の魔球」とかお互いに依存していたことに気づいた2人が戦った双葉と薫子(第6話)の「花咲か唄」とか挿入歌それだけでも素晴らしい作品って言えます。というかたくさんの挿入歌があってその全部が素晴らしい。

あまり詳しくは言えないけどこれも「失われた未来を求めて」みたいな伏線があるのでそういう楽しみ方もできます。2周した。

一番お気に入りなのは大場なな(右上)。彼女の特異性は実際に見て欲しいんですけど彼女の過去、スタァライトに対する執着、成績トップの天堂真矢に勝ったにもかかわらず「届かなくて、眩しい」という意味深なセリフといった要素がとても魅力的でした。そして強キャラ感がある。

百合みたいなののカップリングとか興味なかったんだけど「まひかれ」、「じゅんなな」、「ふたかお」、「真矢クロ」がめちゃくちゃ好きになりました。

結局レヴューって何だったんでしょうか。キリンとは何だったのでしょうか。

 

おわり

 

 

 

 

ポケモン剣盾でオススメの髪型

 

今回は他のプレイヤーの見た目がいろんなところで見れるので楽しい。

ウェーブロング/流す/プラチナブロンド

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 髪型も髪色も上品なイメージ。育ちが良さそう。服も上品に合わせた。

お金持ってそうなので厚着が似合う。

 

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逆に理論でやんちゃな感じも似合う。髪色はもうちょっと汚くしたほうが良いのかも。

 

ストレート/流す/ピンク

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萌えアニメの主人公感がある。ジップアップパーカー(すてきなあくむ)はメンヘラみがあるのでよく似合う。やわらかい髪色なので服の色も控えめにした。

ボブヘア/無し/ブルー

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前髪なしってそんなに好きじゃないんだけど元気がありそうな感じにしたら似合うのかなと思った。服はオシャレよりも着やすさで選んだ。寒いのでショーパンはミスかも。またはリボンソックス暑いかも。

 

ポニーテール/重め/ピンクブラウン

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芋っ娘。ライダースジャケット(キャメル)を羽織ると海外の田舎の牧場にいそうな感じになる。地味めの服装がいいかも。帽子はかぶれない。

ストレート/重め/レッド

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バンギャ。お腹出してるのが多分あくとみずのスポーツシャツしかないのが惜しい。もっといろんなバリエーションがあればなあ。

赤髪にすることなんてないと思ってたけど意外と悪くなくて前作と全然印象が違った。

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リトルリドル。

ストレート

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これより前で2色紹介してるけど結局ストレートが一番良いと思う。上はブラック、下はダークブラウン。ただ地味な髪色だと前にストレートのレッドで紹介したバンギャみたいな服装は似合わないのでこの2つには日常感ある服が似合うと思う。



ボブヘア/ぱっつん/ゴールド

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適度にやんちゃで実際にもありえそうな感じが似合う。こうやって近くで見ると髪色と眉毛を一致させるべきか迷うけど眉毛は染めないで良いんじゃないかと思う。

個人的にぱっつんはめちゃくちゃ好きなんだけどポケモンのぱっつんは眉上だからやたらめったらに使わない。

のり子っぽい。

 

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今は最初に紹介した上品な髪にやんちゃな服装のやつをベースにしてやんちゃすぎるスポーツレッグ(あく)と足の露出を隠すようにレザーパンツ(ブラック)を履いている。これで適度なやんちゃ感になったと想う。

 

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ポケモンというゲームはポケモンだけじゃないよってお話でした。

 

 

「空になるよ、このハピネス。」 春宮空子のときめく魔法

歌詞

 

空になるよ、このハピネス。

春宮空子(cv.森千早都)

作詞:葉巡 明治/作曲 編曲:Tsukasa

 

優しさだけは褒められて

ときめく魔法すらも

かけかた知らずに生きてた。

ナミダの色した予定は、窓の向こう、

四角の空にすいこまれ 消えていった。

 

遠く小石をけり

七色を見すえて「空になりたい」

 

風光り 背中を押したら

キミに会えた昂ぶりから

鳴りだしはじめる 世界は

いつも見ていてくれてる

無理な笑みも、不器用さも、

晴れの陽でつつむ メロディメロディ

 

優しい人は損をする、

教えられて鏡の前にたつ姿「・・・他人だった」

 

今日も指でなぞる

流星のしっぽに「もっと飛びたい!」

 

あかね雲、祈り運んでく

キミと会えた無二の時に

高鳴り続ける 世界が

誰もみあげぬとしても

誰かがなく、そんな時は、

雨脚で洗う メロディメロディ

 

一つ誇れたこと

生きた証がある「足跡がある!」

 

 

例え空になれぬとしても

手作りでも、憧れでも、

この流星なら消えない

笑顔風にのせていく

無理な笑みも、不器用さも、

束にまとめて、わたし

 

いのち雲にかえていく

間違えても、逃げたくても、

何もなくたって、願える

光変わらず輝く

もしもいつか、手渡しても

消えることのない メモリーモリー

 

感想

 

この曲を初めて聞いてからもう3年経つらしい。3周忌だったからそんなもんか。

アイドルコネクトにおいて特に推しとかないんだけど強いて個人をあげるなら春宮空子と言いたい。

アイドルゲームの主人公格のキャラでここまでキャラが立ってるの珍しいと思うんだよね。

メモリアについて語った記事で言ったとおり良い人すぎて変人なんだけど...

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サイコ春宮

春宮空子については前に語ったので割愛。唯が人気になってしまって戸惑っていた千乃に対してなにをしていいかわからない意外と人間らしい天使空子の一面があった的なことを言った気がする。

この曲を軽く紹介するとアイドルコネクトソロ曲集1周目「Feeling of girl」のトップバッター。ゲーム内での扱いは覚えていない。ソロ曲って曜日限定だったっけ?

春宮空子らしさが十分に含まれていて春宮空子がどんなキャラなのかが簡単にわかる。

個人的には「ナチュラル*シャイニー」、「坂道の途中」と同じくらいお気に入り。

同アルバムでは「さよならラビット」や「ときめき Dream-rium」が好きなんだけど今の自分じゃ歌詞がよくわからないところがあるんだよね。

前者はお伽噺すぎるし後者はミユらしくごちゃごちゃしてる。疲れそうだけど82(Honey)や81(Honey)とか考えるのは面白そうではある。

 対してこの曲は歌詞がわかりやすい分印象に残りやすくて万人受けすると思う。

考察

1番では過去が語られ、まず登場するのは「優しさだけは褒められ」て「ときめく魔法」の「かけかたを知ら」なかった女の子。長所といえば優しさだけで周りの子のよりもこれならうまくできる!というものがなかったようです。「ときめく魔法」とは自分にかけるものなのでしょうか。それとも誰かにかけるものでしょうか。優しい女の子みたいなので誰かにかけたいのかもしれませんがここは過去の話なので特に掘り下げる必要はないでしょう。

「ナミダの色した予定」とは思い描いたけれど実現できそうにない夢。それは「窓の向こう」の「四角の空」に消えてしまいました。「四角の空」というワードに違和感を覚え調べてみると意外とこのフレーズを使っている曲は多いようで窓枠から見る空という解釈がされていました。部屋の天井の隅を見上げて夢を諦めたと解釈したかったのですがそれでは「窓の向こう」が矛盾してしまうので間違いなのかも。それとも部屋の中すらも「窓の向こう」と勘違いしてしまうような世界にこの女の子はいたのかもしれません。

 

Bメロでは「空になりたい」という宣言をします。「七色をみすえて」いるのはこれから会う仲間のことでしょうか。作中で会う仲間は7人ではないので色々な経験が待っている漠然とした未来のことだと考えます。

 

サビでは「背中を押した」ことによって「世界は」「鳴りだしはじめ」ます。ここで何も取り柄のないと思っていた女の子は新しい視野を手に入れました。春宮空子にとってだとすると何が背中を押したのかは言わずもがなです。

そして「無理な笑み」や「不器用さ」を「晴れの陽でつつむ」。ここでBメロでなりたかった空というものの片鱗がなんとなく見えてきます。周りをサポートできる空のように大きな心だったり太陽のような明るさだったり彼女に当てはまりそうな感じはします。「光り」、「笑み」、「晴れの陽」と明るいイメージのあったサビはここで終わり一区切りが付きます。

 

2番Aメロは意外な展開です。「優しい人は損をする」というのはなんとなくわかります。しかし春宮空子にとってそれを損ではあません。しかしそう言われて「鏡の前に立つ」とそこに写ったのは「他人」でした。衝撃の展開ですがあまりにも他人に対して良いことをしすぎて自分のことをないがしろにしてしまったようです。これに関してはイメージもできますし作中にもそんな話があったような気がします。

 

「流星」というのは願いを叶えてくれます。そうでなくとも流れ星にお願いをする風習があります。その「しっぽ」、頭に対して反対側の端、もしくは流れ星が通って残りカスがあるかもしれないところに向かって祈ります。後者なら後に出てくる「足跡」ともかかります。優しい女の子はそんな流星のはしっこでガマンしました。「もっと飛びたい!」。これは2Aで語った他人になってしまった自分のための願いかもしれません。なので自分のためと他人のため半分ずつの願いです。純粋に自分のための願いではないでしょう。

 

「あかね雲」とは夕焼けによってできるものでなんとなくしんみりとするイメージがあります。夜が近いのかもしれません。彼女から見える「世界」は「高鳴り続け」ているので彼女の心は1サビと変わらないようです。そして仮定ではありますが「誰もみあげぬ」ことがあるかもしれない。そんな「誰かが泣く」ようなときでも空になれたら女の子はその悲しみを雨のように洗い流したいと宣言します。

1サビと変わって「あかね雲」、「泣く」、「雨脚」とマイナスなイメージのある言葉が多い2番のサビでした。

 

優しさだけしか持たなかった女の子は「一つ誇れたこと」をここで見つけることができました。それは「生きた証」またの名を「足跡」でした。これがもしかしたら彼女のほしかった「ときめく魔法」なのかもしれません。とりあえず彼女のしたいことは見つかったようです。

 

 

ここだけ2行空くので時は進みます。ここで語られるのはこれからの彼女。「たとえ空になれぬとしても」とあるのでまだ空には成れていないようです。そしてこれからも成れるかわかりません。しかし「流星」というのは消えるものですが「この流星」は「消えない」。これは以前「流星のしっぽ」に祈って飛んだ先にあった、あるいはその途中で見つけた「生きた証」や「足跡」のことでしょう。

「手作り」や「憧れ」、これは今までの拙い足跡とこれからできるかもわからない未来の足跡のことを表しています。そんな足跡でも消えることはありません。

「無理な笑み」、「不器用さ」、これが彼女のコンプレックスでそんな短所も「わたし」だと認めます。ここがこの曲の一番の盛り上がりだと思っているので一番伝えたいのは恐らくここです。

春宮空子というのは一見なんでも上手に解決してしまうおおらかさがあるように見えますが問題を解決する答えに困ったりしますし、一つを立てるともう一つが立たなくなったりすることに弱いです。この不器用さに関しては該当するエピソードはあります。作り笑いはあまりイメージがありませんがひょっとしたら気を使って笑顔でいることが多いのかもしれません。

短所なので直したいと思っていたようですがそれは自分のためではなく他人のため。春宮空子はみんなに優しさを振り撒くことで自分の存在価値を見出したかった。しかしそんなことする必要はないと気づきます。それを教えてくれたのは1サビで「鳴りはじめ」、2サビで「高鳴り続け」たものです。

 

名残惜しくも最後のサビに入ります。「間違えて」、「逃げたくて」、「何もなくたって」、とにかくどんな悪い状況にあっても足跡は消えないのでその足跡=流星に向かって願う、今までの経験を生かしてこれからも歩くことはできます。

さっきのサビでは未来のことを話していましたがここは更に未来の話のようです。「もしもいつか」と仮定が入り「手渡しても」記憶は「消えること」はない。記憶を手渡すというのは次の世代に受け継ぐこと。実物をあまり知りませんが知らない人間の考えとしてはアイドルというのはほとんどが若いうちに引退するものです。

そんないつか来る未来でも記憶=足跡=流星は自分の中から消えることはありません。これからも歩き続けることはできます。このときの彼女はもう「ときめく魔法」のかけかたを知っているでしょう。こうして一人の女の子を歌った曲は終わります。

 

 追記

マイルストーン、わからなかったので調べてみたら道しるべ?みたいなのらしい。

「流星のしっぽ」、「この流星なら消えない」と流星は2回出てきたんですけど両方にこれまでの記憶、足跡の意味があるとしても良いのかもしれないですね。これまでの経験を踏まえてもっとアイドルとして輝きたい!。みたいな

でも「この流星」って言ってるから1回目の流星とは違うのかなあ。

 

または流星を自分(空子)、しっぽが経験として2回目の流星を自分と自分に含まれている経験とするとか?

結局ちらかして終わっちゃったけどちゃんとした考察が書けるようになったときにリメイクしたいので広げたまま終わらせることを許してください。

 

 

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ポケモン剣盾でオススメな女主人公の服(上)

個人的に好きなやつ

まずはシャツから

バスクシャツ

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普通のシャツ。単体で着るのは地味なので上着の下に着せるといいが前が開いていると柄がなくて地味だし胸元だけ見える上着だとホワイトはボーダーシャツとほぼ変わらない。白、黒、ピンクあたりがオススメ。

ブラッシータウンに売っている。

 

ボーダーシャツ

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ボーダーの入ったシャツ、単体でもいいけど前が開いてるスウェットパーカーなどに合わせるといい。ブラック以外着せたことないけどブラックを買っておけば間違いない。これもブラッシータウンに売っている。

 

Tシャツ(カレー)

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ツボツボがかわいいダサT。ブラッシータウンで買える。単体でもいいしツボツボが見えるように前の開いた上着を着ることでツボツボをアピールできる。

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ツボツボダサTで食べるカレーはおいしい。

 

まるくびスウェット

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柄がないのはバスクシャツと同じ。端にゴムの入ってるところがありアクセントがあるので単体でもいい。腕の関節の下あたりがちょっと膨らんでるのが個人的には好き。

ナックルシティで買えるのでエンジンシティで買ったニットパーカーの次に着ることになる。地味さを補給したい人にはオススメ。

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単体だとパープルがオススメ。上着を羽織るとバスクシャツと変わらないかも。柄付きだとえいみんのおかがファンシーでいい。

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ブラックだとこれ。灰色。

 

7ぶたけシャツ

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これは単体でも着れる。オススメのカラーはボルドー。キルクスタウンで買える。キルクスタウンではパンクカットソーという中二服も売っている。こちらは上品。

上着も着て襟を出すみたいなことができるかと思いきやほとんどの上着には襟がついているし襟がついていないもこもこボアコートを着てもシャツの襟はよく見えないのでうまくいかなかった。清潔感が欲しい人に。

 

シャツはここまで

次からアウター

スウェットパーカー

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ブラッシータウンで買えるので開始時に着ているのを除くと最初に上に羽織ることになる。ボーダーシャツも同じところで売っているのでシャツはそれにすると良い。見た目が芋っぽいので地味なホワイト、ネイビー、パープル、グレーがいい感じ。明るさを求めるとブルーあたりが良い。

ボーダーシャツの欄で上げたのはグレーなので参考に。

ロゴが入っているホワイト、グレー、ブラックはエンジンシティで買える。

 

ニットパーカー

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めちゃくちゃ好き。エンジンシティで買えるのも良い。初めのオシャレはこれで決まり。地味な色だとパンツ、明るい色だとスカンツが合う。下のシャツについては諸説あるが白だと間違い無いと思う。

おすすめの色はホワイト、ブルー、パープル、ピンク

一着購入に1万かかるので買いすぎには注意。

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森ガール。

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一番のお気に入りはこれ、パープル。パンツが合う。



 

ライダースジャケット

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カッコいいが手に入るのはゲーム終盤のシュートシティで1色11万もする。ホワイト、ブラック、キャメルを買えば良い。

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金髪だとさらにカッコよさが増す。やんちゃ感がある。バイクに乗っていて欲しい。

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黒のほうがいいかもね。

 

 

次はワンピース

 

サテンプリーツドレス

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意味はわからないけれど上品なドレス。キルクスタウンで購入できる。5万。カラーはいろいろあるので無理のない程度買えばいいのだけれど上品さが増すホワイトと女の子らしさが増すピンクがオススメ。これ単体が子供っぽいから茶髪だと似合わないけど黒髪だと全く違った印象になるので試して欲しい。

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5万の白着てよくカレー食べれるよね。

 

 

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個人的にめちゃくちゃ良くてシュートシティ到達後からエンディングまでずっと使ってたのはこれに前述のライダースジャケットを羽織ったもの。

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こんな感じ。面積が大きいライダースジャケットには地味なブラック、アクセントに選んだサテンプリーツドレスのレッドの組み合わせが最高。あと白キャスケットも外せない。

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あまり全身が写ってるのがなかったのだけれどどうでしょうか。個人的には一番いい組み合わせかも。

 

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以上。下(パンツとかソックスとかシューズ)はまだ把握してないので未定。

髪型のほうが書きやすいよね。

 

 

 

Forever Friends パート分け

Forever Friends

作詞 作曲:shilo 編曲:伊藤 賢

 

手のひらに こぼれた小さな光

君と僕が一緒に過ごした証

時が経つのは早すぎるけど

きらりきらり 光 心に刻もう

 

終わりなんてない この青い空で

つながっているから

 

一人じゃ生きて行けない僕らは

それぞれの道 歩きながら

ねえいつだって 違う場所で

思いだして笑っていて

たとえ雲が光遮る日にも

乾いた心だけ 感じてるよ

だからきっとね 前を向いてね

だってだって僕らは ずっと・・・

Forever Friends

 

君がくれた あの笑顔の意味を

少しやっとわかった気がするよ

何があっても信じ抜くこと

ひとりひとり ほらね 一歩踏み出せる

 

きっと越えられない壁などないって

教えてくれたから

 

あの日 君がそっとくれた勇気を

いつだって 抱きしめてるよ

ねえいつの日か 今度は私が

君のこと支えたいから

たとえ遠く離れる日が来ても

築いた絆は そう消えたりしない

だからきっとね 信じていてね

だってだって心は ずっと

Forever Friends

 

ねえ 目を閉じないで

怖くなんてない

Start it now,Start it now

希望は

Chase your dream

きっとここにある

Change your world

絆はここにある

信じて 踏み出す一歩を

 

一人じゃ生きてゆけない僕らは

それぞれの道 歩きながら

ねえいつだって 違う場所で

思いだして笑っていて

 

たとえ雲が光遮る日にも

乾いた心だけ 感じてるよ

だからきっとね 前を向いてね

だってだって僕らは ずっと・・・

ForeverFriends

 

 

パート分け

Flower

六石陽菜

鷹取舞花

鹿野志

月居ほのか

 

Bird

天童悠希

赤川千紗

恵庭あいり

九条柚葉

 

Wind

峰美晴

神室絢

宮路まほろ

日名倉莉子

 

Moon

丸山利恵

宇津木聡理

明神凛音

遠見鳴

 

Bird verを参考にしました。

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