語る

備忘録

ナナシスの楽曲を想い出と共に語る。

 

Tokyo7thシスターズというアプリをご存知でしょうか。

既にご存知の方は仲良くしましょう。

自分と同じような作品を追っている方にとっては昨今どこにでもあるアイドルゲームの一つ、という印象があると思います。

 

実は一昨年まではプレイしている自分にとっても有象無象の中の一つという印象でした。

この作品をオススメするとき、ストーリーのクオリティの高さをまずは紹介せねばなりません。

ナナシスは他のアイドル作品とは一線を画した重さを持っています。逆に言えばアイドルを楽しんでいる場面は少ないかもしれません。常に逆境にいます。

そんな中で生きる777☆SISTERS、そんな中で生きたセブンスシスターズが”アイドルとは何か”を模索するお話です。

 

とにかくアイドルコンテンツが好きな人には一度見て欲しい!と自信を持って言えます。

nato.hateblo.jp

前にも同じこと言ったなあ。

 

しかしいきなり激重ストーリーの話をするのも気分がのらないのでナナシスの思い出の楽曲を登場順に語ります。

とりあえずトレイラー動画だけでも再生してみてください

 

Star☆Glitter / セブンスシスターズ

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ナナシスといえばこれ!と言えるほどの代表曲、セブンスシスターズのスタグリです。

ゲームでも最初に実装された曲の一つです。

物語開始時点で既に解散したセブンスシスターズのカリスマ性を十分に表した楽曲。

個人的にも起源にして頂点、みたいな曲です。

 

いろんなところでコラボするときもこれとハジマリウタが使われますよね。

最近では映画ナナシスのOPに使われました。

 

youtu.be

何を夢見ようかなんて

これから探すことでしょ

そんな風には 未来見たくない!

「最初」の想いに約束してるの

歌詞も一番最初の曲っぽい感じがします。

EPISODE 0.7では実はセブンスシスターズ最後の曲だったことがわかりました。

映画ではセブンスシスターズ解散ライブでの七咲ニコルのセリフ、「終わりだけどここから始まるよ!」からこの曲につながるんですよね。

 

いろんな音で

足音揺らいでも

わたしがわたしでいることが大切なんだ

「わたしがわたしでいること」という歌詞、シナリオで頻出の七咲ニコルのセリフ、「アイドルはアイドルじゃなくていい、キミはキミでいい」に繋がっているんじゃないかなと思います。

 

君の傍に輝く星

足りなかったら

夜空を掬って届けよう

僕らの手に

余るくらいの希望胸に抱き寄せて

何度だって

どこにだって

君に会いに行くから

会いに行くよ

「君」というワードが頻出しています。誰かに向けた歌ですね。

これもシナリオ頻出ワード、「誰かの背中を押す」ことに繋がるんだと思います。

こうしてみてみるとナナシスの原点ですよね、スタグリ。

 

スタグリは完成したアイドルグループであるセブンスシスターズの楽曲なので既に問題が解決したような前向きな歌詞になっています。

777☆SISTERSから見たら活動指針、もしくは目標のような感じでしょうか。

この曲にナナシスの全てが詰まっていて、アイドルとは何なのかを模索しながら自身も何を成すのかを悩んでいる女の子たちの物語がナナシスというコンテンツです。

見たくなってきませんか?

 

たいくつりぼん / サンボンリボン

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セブンスシスターズの後継、777☆SISTERSには4つのユニットがあり、そのうちの一つである晴海三姉妹のサンボンリボンの1stシングル、という立ち位置の曲です。

その昔、2ボタン音ゲー時代のナナシスには7曲フルコンボするというウィークリーミッションがあって週末になると当時一番簡単だったこの曲を周回してた覚えがあります。

楽曲自体は好き好んで聴くわけではないですが大型個人的にはアップデート前ナナシスを代表する思い出の曲です。

 

youtu.be

 

H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!! / 777☆SISTERS

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ナナシスといえばこの曲その2。

題の通り、777☆SISTERS最初の曲です。

同じラインから全員が別の方向を向いているのは有名な話。

 

youtu.be

どんなに遠くたって 春舞う綿毛のように

この歌 届けるよ ハジマリウタ

「届ける」、おそらくスタグリと同じ意味で同じ相手に向かってでしょうね。

「春舞う綿毛」、「蕾」、「芽吹いてる」みたいな初々しさを表すワードが多く登場します。

 

キラキラ届けたくて ここから歌うメロディ

もしキミの胸に届いているのなら

今すぐこの手をとって! ボクらで始めよう

夢がほら奏でるよ ハジマリウタ

ラスサビの歌詞です。

まだアイドルの明るい部分しか知らない777☆SISTERSって感じがします。

「輝いてた昨日」、「キミの涙」、これくらいしか全体を通してネガティブなワードがないんですよね。

 

この後「Cocoro Magical」、「KILL☆ER☆TUNE☆R」、「僕らは青空になる」、「FUNBARE☆RUNNNER」、「Snow in "I love you"」までエネルギッシュな曲が続きます。

自分はハジマリウタが一番好きです。一番前向きなので。

「始まり」と「歌」というワード、どちらもよく見る言葉ですが「始まり歌」とは言いませんし聞いたこともありません。

でも何故かしっくり来る語呂なのも好きです。

 

Sparkle☆Time!! / セブンスシスターズ

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セブンスシスターズの2曲目です。

ゲーム内では1周年記念曲ですね。最近は記念曲ないですね。

どんな曲かというとひたすらに陽な曲。

セブンスシスターズ陽キャすぎるんだなあ。

 

CLAP! CLAP! CLAP!

ハジける心

STEP! STEP! STEP!

両手重ねて

星を掴むくらい

高く掲げよう

JUMP! JUMP! JUMP!

君のハートに

DANCE! DANCE! DANCE!

届くビートが

空に誘って

みんな繋ぐよ

Sparkle Time

歌詞の意味なんてわからないくらいウェイウェイな曲です。

それでも元気が出るセブンスシスターズの凄さを表した曲です。

よくわからんけどとりあえず雰囲気が好き!

 

Hello...my friend / 4U

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777☆SISTERSのライバルユニット、4Uの「ワタシ・愛・forU!!」に続く2ndシングルです。

ライバルユニットと言ってもアイドルではなくバンドグループですね。

自分はこの曲から4U推しになりました。

尖ったバンドの4Uというイメージだったんですけど2曲目から変化球で来るんですね。仲間想いが詰まった曲です。

当時のウメは今よりずっとツンツンしてる印象でアイドルを目の敵にしたようなキャラでした。

彼女のストーリーにもセブンスシスターズが少し関わっています。必見です。

 

二度と離さないで

分かれ道があったって

どっちだってかまわない

 

目をそらさないよ

わたし君と行きたい

今日から Hello my firiend

ラスサビの歌詞です。

今考えると2曲目でこんな歌出すのって感じですよね。ロックバンドなのに。

Hello my friendのあとのえーええええーみたいなの好きです。

 

過去4Uの結成秘話も良かったですね。

friendsではなくfriendなのでヒナを除いたウメエモの曲だと思っています。

我の強いウメエモに緩衝材のヒナという4Uを良く表現しているとも言えます。

 

Yellow, Behind Moon / Le☆S☆Ca

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メインキャラ以外で初のユニット、Le☆S☆Caの1stシングルです。

今では当然となった777☆SISTERS以外のナナスタメンバーのユニット化ですが当時は衝撃的でした。

 

A面のYellow、B面のBehind Moonみたいな感じです。

Le☆S☆Caは2曲一組でCDが出ることが多いですよね。

いわゆる白レスカ、黒レスカみたいなパターンが最近なくなってきて残念です。

 

youtu.be

あなたがくれた手紙なら

開けずに夜に仕舞いました

 

微かに射す月の下で

はぐれないように繋いだ手のぬくもりが

まだ消えない

若さ溢れるYellowに対してBehind Moonではこのような大人っぽい雰囲気を作り出すことができます。

この妖艶さのギャップがレスカの良いところですね。

 

またあした / 春日部ハル

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この曲は2016年の2ndアルバム、いわゆる2周目曲群の中に収録されました。

ナナシス初のソロ曲であり未だにゲームとして実装されていない異色曲となっています。

ずっとこの曲は「ナナシス」としての曲で「777☆SISTERS」の世界では未発表の曲だと思っていたのですがなんとEPISODE 4.0 AXiSのシナリオ内でまさかの登場。

ハルのこの歌が窮地を乗り越えるきっかけになりました。

 

だから手と手

つないだ掌に灯った光

翔び立てない僕らが待つ

最後の流星

 

君と手と手

つないだ指先に残った願い

溶け合えない僕らが持つ

小さなおまじない

 

じゃあねまたあした

EPISODE 4.0 で諸事情がありハルがアカペラで歌うシーンがあります。

元々音楽が控えめな曲なのでスタグリのアカペラほどの衝撃はありませんが語りかけるような歌い方がクセになります。

EPISODE 4.0 のような逆境から這い上がるときにピッタリな曲でよく3年間この曲を温めたと感心します。

 

ハネ☆る!! / ハル☆ジカ(ちいさな)

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777☆SISTERSのアナザーユニット的な立ち位置のはる☆ジカ(ちいさな)の1stシングルです。めっちゃ女の子な曲。

2018年にはSU♡SUTA(きゅうとな)も登場しました。ペースが遅くないか?

元気溢れる曲で好きなんですけどこの楽曲が実装された当時カジカのPレアカード2枚引いて初のPレアゲット&PSレアゲットを達成した思い出があります。ずっと主力で使ってました。

今ではセブンスコインがログインボーナスでももらえるくらい配られていますが当時はガチャが月一でも回せれば良い方みたいな渋さでした。

 

ハルカゼ~You were here~

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777☆SISTERSの7曲目です。

ここに来て卒業がテーマのしんみりした曲になります。急にどうした

777☆SISTERSのこの路線の曲って珍しいんですよね。

他には「NATSUKAGE -夏陰-」、「リボン」くらいです。

 

youtu.be

歩き出した君の一歩は

いつの日にか春風になる

どんなに遠い空へでも

羽ばたいて明日を描く

 

忘れないで君の泪は

いつの日にか花びらになる

どんな綺麗な花よりも

鮮やかな風になる

 

いつの日か空に咲く

しんみりとしたメロディに対して歌詞の内容は前向きでこれも「誰かの背中を押す」がテーマの曲だと思います。

さみしさよりこれからのために前を向くような曲です。

 

実在のアイドルグループの卒業ソングで「桜の栞」ってのがあって、それはちゃんとローテンポで合唱曲っぽさがあるんですけどそれと比べるとかなりハイテンポなので卒業式ソングではないのかも。

 

副題は"You were here"、areではなくwereなので「あなたは今ここにいない」こと、hereなので「話者はここにいる」ことがわかります。

遠くに向かった人に向けた曲なのかな。

 

この曲のMVがナナシス初のアニメーションだったんですよね。

 

WORLD'S END, PUNCH'D RANKER / セブンスシスターズ

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スタートライン, STAY☆GOLD / 777☆SISTERS

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セブンスシスターズの5,6曲目と777☆SISTERSの8,9曲目の曲です。

同時期に発売されてジャケットも対称的で明らかにタイアップされたCDでした。

今度は違う場所から同じ方向を向いていますね。

A面楽曲の"END"と「スタート」も対称になっています。

 

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コミケに行ったときに当時これの発売直後でナナシスのブースがこれだったのを覚えています。

今だったら買っちゃうなニコルパーカー...。

 

youtu.be

youtu.be

 

プレゼント・フォー・ユー,他 / 4U

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2017年の4Uの1stライブ、「The Pre"si"dent 4U」のために6曲が書き下ろされました。

今まで通りウメがメインボーカルの曲とエモコ、ヒナのソロ曲が1曲ずつ収録されました。

初のナナシスサブユニットのライブであり4Uの人気が伺えます。

現在単独でライブを行ったのは4UとQoPのみです。

 

そのうちの1曲である「プレゼント・フォー・ユー」。

唯一エモヒナのソロパートがあることで有名です。

1番はウメエモ、2番はウメヒナがテーマになっています。

 

youtu.be

「なにが欲しい?」って聞いたの

いつも自分以外のこと考えてる

君の喜ぶ顔がみたいよ

 

「なんでもいい」って書いたの

いつも気にしてくれること知っているから

それだけで十分だよ

ウメヒナパートのAパートから。

いつも喧嘩しているウメエモを宥める役割のヒナ、それに気を遣ったウメの心情を描きます。

ウメエモの印象が強い4Uですがヒナの重要性を実感できるこの歌詞が好きです。

 

ひまわりのストーリー / Le☆S☆Ca

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Le☆S☆Ca5曲目、初の単発楽曲で旧レスカ最後の曲になります。

まさにレモンスカッシュのような爽やかさを感じました。

ひまわりなので夏楽曲ですね。

今までのような2曲組でもなく白黒レスカですらないので正直影が薄い楽曲ですが個人的には好きな曲です。

休日の朝に散歩しながら聴いていたいようなフレッシュさがあります。

 

光に向かって綺麗に咲いた

キミだけをいま見つめてる

ひまわりのような明るさの女の子ユニットであるレスカを良く表現した曲で一番レスカっぽさがあると思います。

 

「14歳のサマーソーダ」となんとなく似てると思ってたんですけど同じ人が作曲してたんですね。

 

MELODY IN THE POKET / 777☆SISTERS

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777☆SISTERS記念すべき10曲目は武道館ライブ書き下ろし曲でした。

個人的ナナシスで最も好きな曲の一つです。

EPISODE 4.0 が実装され、ナナシスが勝負を仕掛けた5年目に突入した時期の曲でもあります。

個人的にはここからの777☆SISTERS曲の流れが変わっているような気がします。

これ以降の777☆SISTERSの曲全部好きなんですよね。

 

youtu.be

標識のない道をやってきたんだ

数え切れない涙を拭った顔

 

誰より傍で君を見てきたんだ

歯を食いしばり 歩いた君を

 

がんばれをくれたね

いつも聞こえたよって

たしかに届いた声 いつも胸にある

他にも似たようなアイドルコンテンツがあるなかよくここまで続いてこれたなあと思います。

普通のライブももう5回やってるし4UやQoPなんかのユニットソロライブなんかもあるし武道館もやったし、ナナシスって実は超人気コンテンツなのでは?

ここでの「君」とは777☆SISTERSのメンバーのことでしょうか、話者から相手を見た要素と相手からもらった要素があるので。

ここでの「君」は話者と並列な存在になります。

ここまで苦を共にした...と言いたいですがリリース当時はEPISODE 4.0 前なので苦はゼロに等しいですね。

今聴けばしっくりくるのでEPISODE 4.0 後の曲だと勘違いされそうです。

 

青い透明な願いが

君に届くように歌うよ

悲しい色や音たちが

瞬きながら

君が転びそうになったら

いつもその手を掴むよ

 

空に奏でた

ポケットの中のメロディ

聞こえるだろ 君にも

話者と並列な存在にいる「君」に「届くように歌」ったり、「聞こえるだろ」と尋ねることに違和感を覚えます。

だとすると「君」はもうここにはいないのでしょうか、並列な存在ではなくなりました。

公式サイトには「青空(ここ)まで、歩いてきた」というテーマがあるので一緒にいるような気がしますが。

「君が転びそうになったら いつもその手を掴むよ」は「誰かの背中を押す」要素ですね。

「誰かの背中を押す」のは文字通り背中を押すことではないのでリモートでも可能です。

なので「君」は「昔は一緒にいたけど今はいない人」というのが正しいと思います。これなら前述の苦難にも説明が付きます。

そんな「君」に向けた歌でした。

 

今回のジャケットは12人が同じ場所から同じものを見ています。

 

HEAVEN'S RAVE / AXiS

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やべーユニット、AXiSの最初にして最後の曲、だって「COCYTUS」は本編で出てないもん。

これ初見でめちゃくちゃ衝撃的だったんですよね。

セブンスシスターズと同じ声を持つユニットって設定も衝撃だったんですけど今までのストーリーに唾を吐くかのような歌詞、曲調が印象的でした。鈍器のような曲です。

 

youtu.be

連れてってあげるよ天国へ

まだまだ騒ぎ足りないの

全部捨ててこれるなら

踊りつくそう

Heaven's Rave

セブンスシスターズと同じ声でも歌詞は全く違います。

セブンスのような優しさはなく、一方的な雰囲気があります。

怖いけれど中毒性のある、悪役かつカリスマのAXiSらしさがあります。

 

ここからナナシスのシナリオが重くなっていきます。

 

ミツバチ, ひよこのうた / Le☆S☆Ca

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Le☆S☆Ca3枚目のCD収録曲です。

初の白黒レスカではないパターンのCDでもあります。

キャスト変更後の新生Le☆S☆Caの最初の曲でもあります。

個人的に初めて買ったナナシスCDなので思い入れがあります。

 

youtu.be

元気でいるかしら

今はまだ少し寂しいけど

それぞれ違う道で育てた花束

届きますように

笑顔でいるのなら

それだけでいい

大切なあなたに

届くように心で綴った

ミツバチの便りを出す

春のうららに

春から別の道を歩み始めた友人に向けた曲です。

直前にキャスト変更があったのでそれを意識しているように感じます。

自分はキャス変前後で特に違いがわからないので声優ってすごいですね。

 

「ミツバチ」の作曲はユニゾンの田淵です。そりゃ好きになるわ。

 

NATSUKAGE -夏陰-, 夏のビードロ☆シンフォニー / 777☆SISTERS

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どちらも夏がテーマの曲です。

特に好きなのは夏陰、EPISODE 4.0 AXiSのエンディングとして使用されました。

これは過ぎ去った夏、もしくは誰かを憂う曲です。

まさか過ぎ去るとは思わなかった夏、これからのストーリーが非常に気になりました。

当時は悲しい物語、悲しい曲だったので苦手ではあったのですが完結した今では良い思い出のような感じで好き好んで聴けます。

 

夏が誰を示すのかはゲーム内で語られます。

ゲーム内のストーリーの出来も素晴らしく、それが相まってこの曲が個人的ベスト曲上位に入っています。

ストーリーを持っていることの強みとも言えます。

是非ストーリーを読んでこの曲を聴いてください。これ以上にストーリーとマッチする曲はありません。

 

youtu.be

右手に残った

さよならが今も痛むよ

左手伸ばして

掴もうとするけど

触れられずに

肩ごし響いたの

あなたのいない夏の足音

「夏の足音」は「肩ごし響いた」ので今まさに夏の最中、もしくは終わり際ですね。

明るい印象のある夏なのに「さよならが今も痛」んだり「触れられ」ないといったほんのり寂しい一幕。

夏休み終盤とかそんな感じがしましたよね。

 

B面曲である夏のビードロ☆シンフォニーは一見以前の777☆SISTERSのような明るい曲かと思いきやどこか落ち着きがあります。

夏陰の夏の陰な要素に対して陽の要素を補っていて、この曲だけならよくある曲という評価だけで終わっていたでしょう。

 

光 / 七咲ニコル

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EPISODE 0.7のエンディングにして七咲ニコルの唯一のソロ曲です。

ナナシスにおいてソロ曲というカテゴリは珍しく、これと春日部ハルの「またあした」のみが該当します。

ハッピーエンドではない物語のエンディング曲なのでこれもまた悲しい曲なのですが、そもそもナナシス自体がセブンスシスターズの解散から始まる物語であり、この曲も解散後を想った曲なので比較的良いイメージがあります。ミトも笑ってます。

ナナシスでここまでしっとりとした曲も珍しいのでこのギャップも好きです。

 

youtu.be

夢ばかり夏の空に浮かべた

それでもいい

あなたのその願いが

星空に届くまで翔べるように

照らしだす光

君に射す光

季節は夏、今ここにいない誰かに向けた曲であり、夏陰と共通点が見られます。

しかしこれは明らかに終着点として作られた曲、セブンスシスターズの集大成のようで感慨深いです。

 

LOVE AND DEVIL / 4U

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4U13曲目、ラブデビです。

ライブアルバムの6曲実装ラッシュから実に3年ぶりの4Uの新曲でした。待ち侘びた。

いつもの4Uらしいぐちゃぐちゃな感じ、カッコ良さが詰め込まれた良曲です。

音ゲーは未プレイですが難しそうですね。

 

youtu.be

だから今夜君をさらって

世界の果てまで

駆け抜け僕のものにする

もう弾けそうだよ

恋の道じゃん

飛びかけた理性だけじゃ

パンクしちゃじゃない?

いつも以上にウェイウェイ陽キャな4Uの曲です。

一周回ってセンシティブな4Uよりアクティブな4Uを見ていたいと思いました。これが4Uって感じがする。

初代ライバルのような立ち位置の4Uですがそれ以上の強大な敵が現れたときいつも777☆SISTERSの味方をしてくれます。

 

「ミツバチ」に続いてユニゾンの田淵が作曲をしています。そりゃ好きになるわ。

 

Across the Rainbow, リボン / 777☆SISTERS

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777☆SISTERS11,12曲目は物語完結編となるEPISODE 6.0 のそれぞれ主題歌、挿入歌としてリリースされました。
個人的にはナナシスで好きな曲上位には入ります。

 

youtu.be

果てしない空にこの歌が

限りない僕らの希望描く

今その手で未来を拓いて

どんな雲もどんな空も

超えていくよ

いつか僕らは手を繋ぎ

虹の上を歩くのさ

「Across the Rainbow」のラスサビです。

この曲はEPISODE 6.0 のエンディングとして今までのストーリーを振り返る映像と共に流れたためとても印象に残っています。

全てのシナリオを見てこのエンディングを見て欲しいです。

本来なら数年かけてこのエンディングに辿り着くので懐かしさと達成感で胸に来るものがあります。

今までの曲のテーマとして「誰かの背中を押す」ことだったり自分たちの軌跡を歌ったりしましたが今回は歌詞にあるように「僕らの背中押す」歌です。

こういう風に帰結するのがナナシスらしいなあと思います。

「虹の上を歩くのさ」はEPISODE 6.0 の副題である-Someday, I'll walk on the Rainbow...-に対応しています。シナリオ内でのこの副題のカラクリは必見です。

これからも777☆SISTERSはみんなよりちょっと高い虹の上から歌い続けます。

 

光になって

必ず笑顔で

君に会いにいくよ

僕らが出会う未来

 

君と出会う夏さ

ここの歌詞が素晴らしい。

ここにはそれぞれ対応する歌があります。

「光になって」は「光」。

「必ず笑顔で」は「Departures -あしたの歌-」。

「君に会いにいくよ」は「Star☆Glitter」。

「僕らが出会う未来」はこの曲、「Across the Rainbow」。

 

Departures -あしたの歌-」のリリースはこの曲と同時ですし「光」が歌詞にある曲は沢山あるのですが...とりあえずモチーフとします。

 

「君と出会う夏さ」は「NATSUKAGE-夏陰-」及び六咲コニーがモデルとなっていると思われます。

シナリオ終盤にて六咲コニーがいつか777☆SISTERSメンバーに会いに行くと約束したことを表現しています。

 

youtu.be

こちらも成長を歌う曲ですが、淋しげなメロディです。

「Across the Rainbow」が明るいエンディングならこちらはしっとりとしたエンディングになります。

EPISODE 6.0 だけではないですがナナシスはアイドルのポジティブな部分と共にネガティブな部分にも触れる作品です。

なので陰と陽みたいな2曲の組み合わせが似合います。

 

夜空で探していたのは

どこかで失くした何かで

あんまり覚えてないから

もうすぐ見えなくなる。

「リボン」のほうの歌詞です。Aメロです。

「あんまり覚えてないからもうすぐ見えなくなる」、形があるものを探していたならなにを探していたかわからなくなることはありません。

形のないものを探していました。この探しものは後述の「Shooting Sky」でも共通すると思います。

 

君と僕との間で

強く強く手を繋いだら

生まれ変わる僕らを

祝う虹が生まれたんだよ

サビの歌詞です。

「祝う虹」を「Across the Rainbow」とするなら「Across the Rainbow」より後の話だと考えられます。

ここまでのネガティブな雰囲気からサビでポジティブな歌詞、メロディに一転します。

劇中のように挫折から立ち直った、ということですね。

 

Departure -あしたの歌- / 777☆SISTERS

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777☆SISTERS15曲目は映画主題歌でした。

ナナシスがまさか映画になるとは、しかもアニメより先に映画。

視聴しましたがTVアニメとは違い、尺が90分と短いですがその分キャラクターの動きが滑らかで特にライブシーンが素晴らしい出来でした。

アプリも終わりに近づく中で動くナナシスが見れて本当に良かったです。

映画主題歌と言っても黒背景のスタッフロールで流れただけなのでオープニングで流れたアニメーションつきのスタグリのほうが主題歌らしいような気がします。

 

下手くそで転んだ日々

それでもね「好き」を選んだ

そんな自分を今日も

明日も超えたい

曲の大まかな流れとしては立志、挫折、そして復調、映画のストーリーと同じです。この歌詞は挫折部分になります。

逆境でも進み続ける歌詞がナナシスらしくあります。ナナシスでは基本回り道はありません。

この歌は自分たちの歩いた道のみをただ語るだけで「誰か」に向けた歌ではありません。

物語終盤の曲らしいと言えばそうなんですが流石に777☆SISTERS最後の曲ではないことを祈ります。

 

Shooting Sky / セブンスシスターズ

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セブンスシスターズの記念すべき7曲目、なんと4年ぶりの新曲でした。

この実装スパン、現在のユニットが増えたナナシスを象徴しています。良い事なのか悪いことなのか…。

暫くカッコイイ系の曲が続きましたがこれは「Sparkle☆Time!!」以来久しぶりに明るい内容の曲です。

 

youtu.be

ずっと歌い続けてる

君に歌い続けてる

昨日と何一つ変わらずに明日も

僕らは歌い続ける

いつもどおり誰かに向けた曲です。

きっと解散したあとも歌い続けていたと思います。というか実際そうでした。

 

手を伸ばしたら

届くような光

そんな幻じゃなく

瞼閉じて掴む声が

正しさだと知ってるから

手をのばす、掴む、光、これらのワードは「NATSUKAGE-夏陰-」や「光」に共通します。

夏陰では手を伸ばしても触れられませんでした。

しかしここでそもそも届いてはいけないものだったことがわかります。

この曲で新しく語られるのが後半部分、「瞼閉じて掴む声」が「正しさ」である。

つまり目の見えないものを求めることが大切です。掴めるかどうかは別にして。

 

そうさ

いつだって心から笑っていよう

昨日のわたしのために

あの星のように

ずっと同じ輝きを

胸に抱いて

明日の君も照らそう

「明日の君も照らそう」、似たようなフレーズとして「光」の「君に射す光」がありました。

では照らすとはどういう意味か。

セブンスシスターズからファンへ、七咲ニコルから羽生田ミトへ、対象は違いますが同じ意味、何度も繰り返されたあの言葉です。

「誰かの背中を押す」、ナナシスのメインテーマです。

 

声を枯らして

届けたい想いは

いつか時間も超えて

空を穿つ希望になる

「最初」の音

覚えていて

「声を枯らして届けたい想いは」、解散してしまったセブンスシスターズの存在は

「いつか時間を超えて」、2年後の777☆SISTERS

「空を穿つ希望になる」、前に進む指針になっています。

 

「「最初」の音」、これは「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!」に類似します。

実際ではハジマリウタのほうが先にリリースされましたが劇中では「Shooting Sky」の歌詞のこの部分からハジマリウタが作られたと考えると面白いですね。

 

「Sparkle☆Time!!」をアンダーグラウンドな感じと表現するならば「Shooting Sky」は澄み切った青空のような感じです。

これがナナシスとしてのセブンスシスターズ最後の曲であっても良いと思います。