語る

備忘録

ナチュラル*シャイニー パート分けと「キレイゴト」について

ナチュラル*シャイニー(ナチュライク!)

作詞:葉巡 明治/作曲 編曲:AI+

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柚木 ミユ

泉水 つかさ

坂上 八葉

黒字は全員 

 

もしキミが困ってて わたし、そこにいなくても

人生? 応援? さー、してやっか。

 

「きょうはなにするの?」

「なにもしない!」

楽しいけれど一番じゃない

 

しゃいにーしゃいにーキミみてるの

光へ 光へ 手はべつに伸ばさない

「じぶんのぺえす くずしたら、もー おしまいとおもえ!」

 

ほらね ひとりでに動くよ 「夢」は飛べるの!

空で キミも踊れるよ!

見せて! ガマンしないで、ね!? わたしが笑うから お願い笑ってよ!

キレイゴトだからダメ?

そんなことないでしょ!?

ユメ・アイ・キボー。オカシなトキメキ

 

限界にのまれて 諦めたキミは「誰?」

常識? 成長? さー、知るもんか

「つよいひとですよね?」

「そうでもない!」

ワケもなくいつも泣いています!

 

どうして? どうして? おかしな顔・・・・・・(笑)

おねがい おねがい 悩まなくてもいいの!

好きなことなら いつの間にか

できてるもんだし!

 

世界 変えるほど歌って 「愛」を伝えて!

果ての わたしに届けて!

見せて、キミはどんな色? 余計なものは脱ご? 寒くなってきたけど!

キレイゴト、ダサいかね?

呆れて目をそらすの?

ユメ・アイ・キボー。ワタシのトモダチ!

 

「夢」は 生き延びていますか 「愛」は無事かな

全部 全部おしえて!

キミが泣き出すよーな歌 好きに歌ってるから ヒマな時、聞いていいよ

キレイゴトだからやれ!

ベストそこにあるでしょ?

ユメ・アイ・キボー! アタリマエの勝ち

 

 

 

 

 以下の動画で1番のサビが聞けます。

 

 

 

感想

ナチュライクのユニット曲1曲目、ナチュライクらしい元気な曲のガバガバパート分けです。

ぺえす、「夢」、「愛」、ユメ・アイ・キボーなど独特な言い回しや声の掛け合いが特徴。

正直普段から声を意識して聞いてないのでパート分けが合ってる自信がない。八葉とミユを取り違えてるかも。特に「キレイゴト、ダサいかね?呆れて目をそらすの?」のところ

聞き分けれないところを全員としたけど2人しか歌ってないところがあったらごめんなさい。

アイドルコネクトの曲でカラオケに入ってほしい個人的ランキング1位。

「キミが泣き出すよーな歌 好きに歌ってるから ヒマな時、聞いていいよ」という歌詞はナチュライク!らしさを表していて印象的だった。

 随分前に購入しているので詳しくは知らないけれど再販されているらしい。

 

 

考察

1番のAメロはポジティブなナチュライク!の3人(キャラ的には2人?)が「困って」る「キミ」を「応援」してあげるところから始まります。「さー、してやっか。」と随分軽いノリですが大丈夫なのでしょうか。

 

つかさが「きょうはなにするの?」、それに対してミユが「なにもしない!」と元気よく答える。ひらがなで。

なにもしないのは「楽しいけれど一番じゃない」。なにもしないのがなぜ楽しいのか、なにが一番なのか。

なにもしないのは楽だけどそれは一番望ましいことではないと考えます。

 

Bメロでは「光へ」近づこうとはするけど「手はべつに伸ばさない」。なぜここで伸ばさないのか、ミユがここでひとこと。

「じぶんのぺえす くずしたら、もー おしまいとおもえ!」だそうです。伸ばしたいときに伸ばしましょう。

 

「ほらね」とサビで答えがわかります。「ひとりでに動」いて「夢」は「飛」ぶ。ここは夢を描く、夢を持つ。

その「空で キミも踊れる」。ここは夢を追いかける、夢を実現させる、ということでしょうか。

次に「わたしが笑うから お願い笑ってよ!」とナチュライク!からお願いがあります。「ガマン」してはいけません。ここまでなんとなくゆるかったナチュライク!ですが「お願い」とわざわざ言うことに違和感を覚えます。「お願い」と言うくらい大切なことなのでしょう。Aメロで語った一番かはわかりませんが「わたしが笑うから」という譲歩もあって笑うことを重要視していることが伺えます。しかしナチュライク!にとって笑うことに大した苦労はないでしょう。

そんなことできるの?という声でもあったのでしょうか。「キレイゴトだからダメ」ということはないようです。ナチュライク!には劇中アイドル最年長の泉水つかさ、見た目に反して高校生の柚木ミユがいるにも関わらずどこか幼さがあります。その未熟さがあるからこそ「キレイゴト」を当たり前に言い、ダメだと言われても理由もなく「そんなことないでしょ!?」と言えるのです。

最後に夢と愛と希望に「オカシなトキメキ」を覚えて終わります。誰がときめいたのか、夢、愛、希望とは何なのか、ここではまだわかりません。ただ何かしら思うところはあるようです。

 

2番Aメロで突然ナチュライク!は「限界にのまれ」ます。「諦めたキミ」は「誰?」と言われるほど様子が変わります。「常識」も「成長」も「知るもんか」とやさぐれます。

「つよいひと」だと八葉は思っていましたがミユは「そうでもない!」と一蹴。どれほどつよくないかというと「ワケもなくいつも泣いている」ほど。相当ですね。

 

Bメロで「どうして」そんな「おかしな顔・・・・・・(笑)」をしているのか訪ねます。なぜ笑ったのでしょう。慰めているからでしょうか。

1番サビでは「お願い」と漢字でしたが2Bでは「おねがい」とひらがなになっています。やわらかい雰囲気なのは仲間に対して語りかけているからでしょう。

「好きなこと」であれば「いつの間にかできてるもん」なので「悩まなくてもいい」。Aメロで成長の限界を感じていましたが仲間からのこの言葉によって救われたようです。

 

サビではやっと吹っ切れたようで「世界 変えるほど」歌います。それは「愛」を「果てのわたしに届け」たいようです。吹っ切れたのにまた「わたし」には「愛」が必要なのでしょうか。これは1番で語りかけていた「キミ」と「わたし」を同一視していると考えましょう。

1番では放任主義を取ったナチュライク!ですが「キミ」が「どんな色?」か「見せて」と言うほど干渉します。1番でも「見せて」とは言っていましたが何をとは言ってなかったのでここでは具体的である分強く見ることを望んでいると考えます。

見やすいように「余計なものは脱」いで欲しいようです。「寒くなってき」ましたが。吹っ切れて盛り上がってきたので寒いとは考えにくいです。照れ隠しなのでしょうか。わかりません。

そんな「キミ」は急に距離感が近くなって困ってしまったのか「キレイゴト」が「ダサい」と「呆れて目をそら」してしまいます。

しかし1番では「オカシなトキメキ」と思っていた夢、愛、希望はここで「トモダチ」になります。ナチュライク!視点では一度挫折することで夢や愛や希望が他人事ではないと感じました。「キミ」視点ではナチュライク!の干渉によって心情の変化があったように思われます。

 

そして曲は最期のサビに入ります。1番で飛ばした「夢」は「生き延びて」いる、つまりまだ諦められていないのだろうか。2番で伝えた「愛」は「無事」に届いたのか。「全部おしえて!」とナチュライク!は言っているのでここでは放任主義だったようです。

ナチュライク!は何をしているかと言うと「キミが泣き出すよーな歌」を「好きに歌ってる」らしく「ヒマな時、聞いていい」みたいです。「キミ」が泣いてしまうようなのでナチュライク!と「キミ」の間にあった話を歌っているのでしょうね。

さらにナチュライク!からの言葉は続き、「ベスト」は「キレイゴト」にあるので「キレイゴト」を「やれ」と言います。理想は「キレイゴト」かもしれませんがそこが「ベスト」であることは確かです。これでナチュライク!なりの「キレイゴト」が「ダメ」ではない理由ができました。

最後に夢と愛と希望が「アタリマエ」でありそれによる「勝ち」を宣言しこの曲は終わります。「キミ」、「愛」「夢」 そして「キレイゴト」に決着が付きました。

 

「キミ」とはナチュライクの中にいるのか、それとも別のアイドルなのか、それとも全く知らない人なのか、個人なのかグループなのか不特定多数なのか。

劇中ではナチュライク!の挫折や「キミ」に対する言及はまだないので(忘れているだけかもしれませんが)、今後配信されるであろうADV後編を楽しみにしています。