語る

備忘録

君の膵臓をたべたいを語る。

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「君の膵臓をたべたい」の映画と原作小説を見ました。

一度しか見てないから曖昧な映画と手元にあるから何度でも読み返せる小説を元に書きます。

深いことはわからないので雰囲気ここが好きみたいに浅くまとめます。

 

 

 

映画

NHK?で偶々やってたのを見ました。

オープニング曲や挿入歌、エンディング曲は合ってないと思いました。本筋とは関係ないのでどうでもいいですが。

 

  • 初めて見たときに思った感想

開幕ヒロインの死が確定してしまったのでどんな過程を辿ってもバッドエンドなんだろうな、と思ってました。

2人の関係は桜良が死ぬことから始まります。山内桜良は大人になる前に死にます。

桜良が膵臓の病気でなければ2人の関係はなかったので2人で進む未来は存在しません。重いですね。

開幕で結果が決まってしまったので「もう見る意味なくない?」と思うくらいには興味がなかったです。

ヒロインが死ぬまでの物語を知ってエンディングが悲しくなってしまうのが嫌だったからです。

 

そうは言ってもとりあえず見ておきます。ヒロインは膵臓の病気らしく、初見なので当然これが原因で死ぬんだろうなと思いました。

このまま膵臓の病気で終わっても成り立ちます。それで終われば意外性はありませんが死をテーマとしているので十分に内容はあります。

 

しかしその意に反して彼女は誰かも知らない人に殺されます。

見事に罠に引っかかりました。

病気で余命が決まってる、だからその余命を消費するまで死なない。

イコールではないのに自然とそう思ってしまい作者の思い通りにしてやられたことが悔しかったです。

自分ですらそうだったのに作中の彼はどれほどの衝撃だったろうか、彼女は死に際に何を思ったのだろうか、残された人たちはどうなるのだろうか。

結局惹き込まれて最後まで釘付けで視聴し原作小説に手を出す程度にはどハマリしてしましました。

 

内容は面白かったので好きだけど見ると悲しくなるので嫌いな作品です。すっぱいぶどうです。

 

多分遺書のシーンだったと思うけど謎空間で話してたシーンは見ていられませんでした。まどマギのケーキみたいで。

 

彼女が人に殺されるのではなく、病気に殺される未来もあったかもしれません。

もしかしたら死ぬのは彼のほうだったりするかもしれません。

彼にも病気があったかもしれません。

彼女の病気は治ったたかもしれません。

いつか流行った爬虫類の漫画のように人はいつ死んでもおかしくないよ、というテーマもあると思います。

 

何気なく思いついたけど彼が死んでも面白そうだなと思います。

そしたらハッピーエンドかも。

 

  • 小説読んでから思った感想

映画にも原作にもあるシーンについて言うと映像でイメージを共有できるので映画のほうが良いように思いました。キュンキュンするのは映画のほう。

病室でダンスするシーンがめちゃくちゃ好きです。

 

ヒロイン、山内桜良は映画のビジュアルがめちゃくちゃ可愛いと思います。小説表紙よりも現代風な感じはします。

旅行やお出かけで髪型が変わるのは日常とは違うという特別感があっていいと思います。小説ではわかりません。

 

中々名前の出てこない男の子のほうはもっと可愛げがあっても良いんじゃないかなと思いました。無表情なイメージがあります。小説は男の子視点の話なので心情が書いてあるんですけどヒロインに振り回されても迷惑どころか楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

 

 

 

 

小説

まず小説のほうが映画よりも優れている点から。

 

物語終盤の山内桜良の遺書は絶対に文字で読むべきです。

前述のとおり映画では雰囲気が自分に合わなかったという理由もありますが他に明確な理由があります。

遺書は普通文字で書かれています。通常声で語られることはありません。

そして書き手の死後に読むことになります。

書いた人は死んでいるからもう話すことはできない。なのに初めて読む新鮮な内容なので不思議とその人が死んだことを忘れてしまいます。作中の彼はそうでした。

書かれている文字を何度も読んだり昔の出来事を思い出したりしているうちにその人が既に死んでいることを自分も忘れました。物語の出来事にもかかわらず、です。

これだけでも読む価値があると思います。共病文庫も同様です。

 

あと単純に男の子の心情が読めるのは大きいです。映画では多くを語らずだったので。

最後の共病文庫を読むシーンとか読むべきです。印象変わります。映画だと泣き声が気になって気持ち悪いなあくらいにしか思いませんでしたから。

 

 

映画から入った人はまず名前の出てこない男の子の呼ばれ方に驚くと思います。それは【秘密を知っているクラスメイト】くんだったり【仲良し】くんと様々な呼ばれ方をします。なぜか、というのはとりあえず考えません。

 

 

以下好きなシーンをダラダラと書きます。

 

  • 自殺用のロープ

初めてデートに行くシーン、ホームセンターに自殺用のロープを買いに行きます。多分映画にはなかったと思います。

逃れられない死が近づく彼女がそんな気もないのに自殺用のロープを買いに行きます。

店員さんに自殺に無難なロープを聞いたり珍しく気の狂った彼女を見ることができます。

彼に会ってから日が経ってないようなので彼に会う前は陽気な彼女も流石に気が病んでたのかなと思ったりします。

 

  • 『真実か挑戦』ゲーム

旅行先のホテルで2人がしたゲーム。王様ゲームみたいなやつ。

アルコールとこのゲームのおかげで2人は短い期間(4/22~8/18)で友達よりも親密になりました。

その後も何度かこのゲームをすることになります。

こういうゲームって使われがちですよね。ハッピーアイスクリーム!とか。

 

  • 怒り

山内桜良の家に遊びに行ったとき、彼が彼女を押し倒したシーン。映画では消化不良でした。

彼女を押し倒したその原因は彼女にからかわれたことによる怒りでした。

それは彼にとって「自分で仕掛けたことの恥ずかしさを振りきるように喋る続ける彼女を標的とした怒り」に見えました。

彼は「侮辱された」と感じ「これが人付き合いだと彼女が言うならば、僕はやはり誰とも関わらずに生きていたい」と思わせたほどでした。

結局彼は冷静になって後悔することになりますが早口で言い訳をする彼女は本当に死ぬ前に異性との思い出を作りたかったのかもしれません。

彼と彼女の関係にとって大きな出来事だったようで共病文庫にも「とても悪くて、良い日だった」と綴られています。

映画と小説で印象が180°変わったシーンでした。

 

  • 生きる

病院を抜け出した彼女とした『真実か挑戦』ゲームで彼がした質問、「君にとって生きるっていうのは、どういうこと?」。

死が近くに決まっている人はそうそういません。しかも2人は高校生。自分、もしくは同級生が死ぬことなんてほとんどの人は経験することがありません。

なので彼女がその答えを見つける難しさをわからない人は多いでしょう。

彼女は意外ながら答えを持っていました。

それは「誰かと心を通わせること」。

まるでずっと一人でいた彼を生きているとは言えないと言っているようでした。

彼女と会うことで彼は生き返ったとも言えます。

一方で彼女自身は自分が誰かがいないと成立しない存在と思っています。だから一人でも生きている彼に憧れました。

一人で生きることが良いことなのか良くないことなのか、彼は後にどちらかを選びました。

 

  • 「もう一度旅行したかったなあ」

 入院が伸びた彼女が何気なく言った言葉。思ったよりも死が近いことを知らされたのかつい口にしてしまいます。

普段おちゃらけてて強い人見えるけどやっぱり死ぬのが怖くて本当は一人で泣いている普通の女の子、そんな儚さが好きです。

余命通りに死ぬのなら海に行ったり練習した手品を見せたりできたのですが。

この台詞であ、死ぬんだと思いました。

このあとも何回か会っていたみたいだけど2人の会話が描かれたのはこのシーンが最後になりました。悲しい。

 

  • とある二人をはち合わせさせるようにしてる。

8月7日の共病文庫から。とある二人とは彼と親友さんのこと。

彼女には先がないので先がある彼のことを気にかけるんだなと思えるシーンです。

小説ではやたらとはち合わせになることが多かったのでお前かよ!と犯人がわかったような気持ちにもなりました。

自分の死後の彼を気にかけているシーンは他にもたくさんあります。

「人に食べてもらうと魂がその人の中で生き続けるっていう信仰も外国にあるらしいよ」

彼は彼女を食べることはありませんでしたが彼女が残したものは彼の未来を変えました。そういう意味では彼女は彼の中で生き続けています。

 

 

  • 恋人にさえならなければ、それでもよかった。

 共病文庫、遺書での彼女の告白。

 「正直に言うとさ、私は何度も、本当に何度も、君に恋をしてるって思ったことがあるの。」

でも彼と彼女の関係は恋人とか友達とか、誰にでもあるありふれたものではなく誰も経験したことのない2人だけのもの。

2人だけがわかってればいい、誰かに伝える必要もない、そんな関係。

彼女が彼に残したかったのは恋人になることじゃなくてもっと別のもの。

だってそれだと死んじゃったら何も残らないし。

 

「もし君が私に恋してたらどうしてたかな、それはちょっと気になります。」

 

 

 

 

 

 

 

桜坂しずくを語る。

 

二日前に知った"桜坂しずく"について語ります。

 

はじめに

桜坂しずくに興味を持ったのは二日前に読んだ下の記事がきっかけでした。

luna-gp.hatenablog.com

「自分ではない他の誰かになりきって、その人の人生を体験する。演じた役柄の数だけ、私は何度でも生まれ変われる。」

 

幕が開けて生まれ変わるという考え。まずここで一目惚れ。

 

次に目を惹いたのは演者としての考え、舞台の立ち方、そしてその先の目標です。

同じ舞台少女の話である少女歌劇レヴュースタァライトと共通するところ、異なることがありました。

 

 特に「演じる度に生まれ変わる」という考えは愛城華恋が9話で力説したように少女歌劇レヴュースタァライトと共通しています。

 しかし桜坂しずくが経験した演技そのものに対する苦悩は少女歌劇レヴュースタァライトでは描かれることはありませんでした。

 桜坂しずくが目指すものは「大女優」、これは少女歌劇レヴュースタァライトの作中では具体的に説明されていませんが「トップスタァ」と呼ばれるものに対応するような気がします。

 

少女歌劇レヴュースタァライトでは「如何にして2人で舞台に立つか」という過程を柱としていましたが桜坂しずくは「舞台でどんな演技をするべきか」という苦悩に重点を置いたキャラクターだと思います。

 

今回は少女歌劇レヴュースタァライトを絡めたり絡めなかったりしながら二日間でわかった桜坂しずくについて綴ります。

 

エピソード(ストーリー第1章第6話、キズナエピソード1~14話)

 アイドルと演劇

初登場はストーリー第1章第6話、桜坂しずくは作中で演劇部とスクールアイドル同好会に所属しているようです。

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スクールアイドルが先か、演劇が先かはわかりませんが演者としての彼女が見たいので個人的にはこのかすみの話通りにスクールアイドルの先に演劇があってくれると嬉しいという印象です。 

しかし演劇のために他の分野1つに手を出すというのは非効率的な気がします。

レヴュースタァライトではこの特徴を持つキャラはいません。強いて言うなら穂波氷雨でしょうか。

 

 日常の舞台化

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 バレーボールは苦手ではないけれど球技大会で迷惑をかけたくないのでうまくなりたいという話では日常で「演じる」という行動をすることになります。

 

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舞台の上ではないので当然演技をすることはできません。失敗します。

日常を舞台ににすることは簡単なことではありません。

そもそも演劇中心の生活をしているレヴュースタァライトではこのようなシーンはなかったので新鮮でした。

する必要がないことをみんながわかっていたのかも知れませんが。

 

 アドリブが苦手

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楽曲「あなたの理想のヒロイン」に「アドリブの苦手な私」という歌詞があるように桜坂しずくは無計画な行動を不安に思うようです。

ここでも日常を舞台として捉えている気があります。

 

 アイドルか演者か

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スクールアイドルと演じるか、素の自分として舞台に立つか。

彼女は演技のためにスクールアイドルをやっているのでステージに上る前に一つ考えなければならないことが増えます。

アイドルを単純にやりたいだけならば素の自分でステージに立てばいいのです。

一方で演劇に活かすためのアイドルならアイドルを演じるという行為は正しいです。

彼女はどちらを選ぶのでしょうか。

 

 演者としての課題
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アイドルがきっかけとは言い難いですが課題を見つけることが出来ました。

ポジティブに言えば桜坂しずくは形を真似ることが得意だということになります。

 

オリジナルの台本でなければ既に誰かが演じているものなので他の人を参考にすることが出来ます。そのせいで形を真似ることが癖になってしまったのかも知れません。

昔からオリジナルの設定でままごとをしていたみたいな話があったような気がしますが。

 

 舞台少女 桜坂しずく

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スクールアイドルを演じるのか、自分そのものを見せるのか。悩んでいましたが思いつきで他の人を演じていく中で桜坂しずくのアイドルのあり方の答えを得ます。

答えは理想のアイドルを演じること。結局演じない方向になると思っていたのでこれは意外な結末でした。

ここで彼女は純粋な演者となります。

 

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そしてイベントは終わり

こっちの方向に転んだことで彼女はアイドルとしてもキャラクターを確立することが出来ます。

このイベントで歌った曲が何なのかはわかりませんがどんな曲だったのか気になります。

 

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舞台の数だけ役があって幕が開けるたびに新しくなる。

どんな舞台も一度切りだから愛おしくてかけがえなくて価値がある。

そうやって生まれ変わるのが舞台少女です。

 

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彼女は自分の中で設定したアイドルを演じます。

目標としているのは具体的な誰かではなく自分で考えたアイドル、彼女オリジナルの考えが活かされます。

より良い舞台を目指して前に進む。桜坂しずくは舞台少女になりました。

なあんだ。あなたもちゃんと舞台少女なんじゃない。

 

あなたの理想のヒロイン

多分ヒロインを演じる歌。

前から知ってて良い歌だと思っていたけれど理想のヒロインを演じる歌だとは思っていなかったのでそれを知ってからはもっと良い歌になりました。

主人公ちゃんが男の子だったらめちゃくちゃキュンキュンするのになあと思いました。

「アドリブが苦手な私」や「繰り返し覚えた台詞もきっと目を見ては言えない」エピソードがちゃんと作ってあるのは良いですね。

結局目指すのは「あなたの」理想のヒロインではなくなったので現状に近いほうはもう一方の曲で語られるのかなと思ったりします。

 

まとめ

演者は何回も生まれ変わるというのは前述の意味もあります。

それに加えて一つの舞台で失敗しても次の舞台のために足踏みしている場合ではないという意味もあります。

このように演じ方を悩んでいた桜坂しずくは前を向き成長をしました。

演技そのものと対峙した彼女を通してレヴュースタァライトでは語られなかった演者の悩みを知ることができました。

日常の舞台化についても新鮮な話でした。スクールアイドル同好会の中の話なのでこれから彼女がアイドルを演じる以上日常を舞台にせざるを得ません。

一方で目指すものについてはここまでの話では言及されませんでした。

彼女がどんなアイドルを演じアイドルとどう向き合っていくのか、今後の彼女も気になります。

想像したよりもずっと魅力的なキャラクターでした。

より良い舞台を求める少女として成長を期待します。

Bouquet(れにゃた)を語る。

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2017夏コミ(C92)で頒布されたCDについて語ります。

失礼ですが理解できる人が非常に限られる自信があります。

 

はじめに

自分は特にこの方のファンというわけではないので歌っている方について話すことは出来ません。この方が他にどんなCDを出しているのかも知りません。

じゃあなぜそんな自分がこのCDを知ることになったのかを初めに書きます。

 

コミックマーケットというものにはあまり良いイメージがない自分はコミケが何かよくわからないままC92に先輩の誘いで参加することになりました。

初めてのコミケコミケで買うものと言えば同人誌ですが正直そんなものはよくわからなかったので昔良く聴いていたボカロPが出展している音楽系のブースに行くことにしました。

そこでとりあえずニコニコ動画で「C92」のタグで投稿日時順に漁ってみることに。

そこで見つけたのが以下の動画です。

クロスフェードデモのタイトルコールからBメロサビと繋がる流れ、好きです。

なぜこの動画にたどり着いたのか、見ようと思ったのかは2年半前のことなので曖昧ですが確かにこの動画を見ました。

再生数も多いわけではないです。ですがこの動画の始まり1曲目、「ヒロイン」に惹かれてこのCDの購入を決めました。

 

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10年ぶりくらいに東京に行くわけですがついでに沼津にも行きました。ラブライブの聖地らしいのですが自分はラブライブを見てないので普通の観光地として楽しみました。めちゃくちゃいいところでした。

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なんか見たことあるやつだ!となりました。田舎者なので。

音楽系のブースに行くと動画で見たCDがいくらかありました。当たり前ですが。

「Bouquet」のCDを頒布しているサークルでは恐らく歌っている方が売り子をしておられました。あまり覚えてないですが。

 

感想

 1.ヒロイン

まずは1曲目の「ヒロイン」。上の動画を見てから今までずっとこのCDの中ではこの曲が一番好きです。

簡単に言うと漫画の世界ならモブの私はヒロインのあの娘には勝てないんだよっていう話です。

 

子供の頃 漫画を読んで

思っていたなんでヒロインにばかり

特別なことが起きて 最後に

幸せになれるの?って

 

大きくなってわかった

彼女は誰より魅力があるから

スポットライトを引き寄せる力で

お話のヒロインになれる

1番Aメロではヒロインの定義がされます。曲名にもなっているので定義は大事です。

ヒロインというのは漫画の世界で特別なことが起きて最後に幸せになる存在。

幸せとはヒーローと結ばれること。特別なことは作品によりけりです。

なぜそのようなことができるのかというと魅力があるから。魅力というのは数値として見れるものではないですし人によって感じ方も違うので大小を比べることは出来ません。

つまりヒロインがヒロインになれるのは必然的なこと、もしヒロインになれないとしても仕方ないと割り切るしかありません。もちろん漫画の世界の話です。

 

彼と彼女が話してる姿は

とても見たくない とても敵わない

誰がどう見たってお似合いなんだ

 

”もしもここが漫画の世界なら

あの子がヒロインなんだろう”

だからわたしが愛するヒーローは

”ここが漫画の世界なら

わたしは脇役なんだろう”

どうやっても彼女に恋をする

Bメロからサビにかけての歌詞です。

ここで彼と彼女が話しているのは現実世界です。

わたしは彼のことが好きですが彼女には敵わないと思っています。

なぜなら漫画の世界ならわたしは脇役で彼女がヒロインだからです。

言うまでもないですがダブルクオーテーションに囲まれていない歌詞は繋げるとちゃんと文章になります。

 

離れた教室の彼が

「教科書貸して」と来てくれたの

嬉しい気持ちとはウラハラの

引きつった顔と「いいよ」の3文字

 

どうしてよりによって彼の前では

うまく話せない うまく笑えない

絶対話しにくいやつと思ってる・・・

 

”もしもここが漫画の世界なら

あの子がヒロインなんだろう”

だからわたしが愛するヒーローは

”叶いはしない恋してる

わたしは脇役なんだろう”

どうやってもこっちを見てくれない

2番の歌詞です。ここは全部現実の話です。

彼は教室が離れている私にわざわざ教科書を借りに来ているのでポジティブな感情を抱いてもいいはずなんですが漫画のヒロインに囚われているわたしはそんなことに気づきません。

どうやってもこっちを見てくれないとわたしは思っていますが彼からしてみるとそんなことはないのかもしれません。

 

わかってるよ・・・敵わないこと

キミが選ぶのがいつもあの子なら

わたしだってヒロインになりたい

 

ここが漫画の世界なら

わたしは脇役なんだろう

だからわたしが愛するヒーローは

 

”ここが現実世界なら

わたしもヒロインになれる?”

スポットライトが

なくたっていいんだね

強い気持ちがあるのなら

わたしもヒロインになれる!

もっとこっちを向いてよ

わたしの好きな人

Cメロからラスサビまでの流れです。

わたしは漫画のヒロインの考え方から脱却します。

ここは漫画の世界ではなく現実の世界。なのでスポットライトがなくてもわたしもヒロインになれます。

ここで必要とされているのは強い気持ち。これは持っているかどうかを自分で判断することが出来ます。

もっとこっちを向いてほしいという願望で終わったのでこの先の結末はわかりません。

曲としては漫画の世界ならという仮定の歌詞から一転して転調からの現実世界の話が始まることに美しさを感じます。

 

総括するとキュンキュンする歌なので好きです。1曲目の掴みとしても良いです。

以下は簡単に行きます。

 

 2.アネモネ

ヒロインとは一転して悲しい曲になります。

1曲目で上がったテンションを2曲目で落とす。その後徐々に上げていきラストを迎えるという構成です。

始まりがなければ 終わることもない

だとしたらこの先もその次も

変わらないままで 今のこのままで

それでいい それでいい それでいい

アネモネ花言葉は「儚い夢」だったり「薄れゆく希望」のようにネガティブな印象があります。アネモネには毒性もあります。

何かしらの始まりと終わりを知ってしまってそれを嘆く歌になっています。

 

次に会うときは 今より少しだけ

本当の私のすぐ傍で

変わらないままで 同じ笑顔で

伝えたい ひとつだけ 閉じ込めて

それでいい それでいい それでいい 

 ラスサビの歌詞です。イマイチ救われない言葉で終わります。

自分に言い聞かせるような「それでいい」に不気味さも感じます。

こういうドロドロした歌も好きです。

 

 3.夢見鳥

何故蝶々は薄れていく

消えゆくのか溶けるように

誰の想い胸に秘めて

来年またきっと此処で

まるで詩のような抽象的な歌詞です。難しい。

夢見鳥というのは蝶のことらしいです。

なので歌詞に出てくるのは鳥ではなく蝶です。

夢見鳥という言葉は中国の逸話、胡蝶の夢から来ています。

なので夢のように曖昧でふわふわした話になっています。

 

 4.ねこのはな

青空の下で花

今日もいっぱい開いた

目を丸くしてます

ねこのはな

すんすんと音たてます

咲くことを願います

ねこのはなについての歌です。ほんわかしています。

はなは鼻だったり花だったりします。

これだけはニコニコ動画にも動画が上がっています。

このあたりでアネモネのドロドロとした雰囲気を忘れることが出来ます。

 

 5.Iris

もし私とあなたを繋ぐもの

奪われてしまっても大丈夫

だって2人が残したことは

今も誰かに届いてるよ

前を向けば見守ってくれる

振り返れば励ましてくれる

虹がかかった日を忘れない

いつもそこにあるよ

私たちのメロディ

 

いつだって歌うよ

あなたへのメッセージ

私とあなたのこれまでとこれからをゆったりと歌う曲になっています。オシャレです。

このCDを頒布していたサークルの名前は「フラワーアイリス」、なので自分自身を歌っておられるのかも知れません。

アネモネやねこのはなにはタイトルが花ですし夢見鳥の歌詞には花が出てきます。

アイリスというのは菖蒲のことであり虹に語源があります。なのでこの歌にも虹というワードが入っています。

 

 6.夢見草

惰性だけで

いきるのは

だせぇ人生だと

気付いたら

見つめ直して 

つまらない

味のない日々には

別れを告げ

ひび割れてた

ココロにも

希望で

満たされて

慰めの

さくらが傍に

物言わぬ

桜の樹は語る

春と共に

 夢見草というのは桜のことです。

桜は品種によって様々な花言葉がありますがどれも高貴な印象があります。

なので前を向くラストになっているのかも知れません。

これも夢見鳥と同じで詩的な歌詞になっていて難しいです。

 

 7.優しい花

あなたの笑顔は 僕の笑顔となって

すべてを照らす光になる

誰よりも頑張るあなただから

誰よりも強くなれるでしょう

 

そして未来に輝く花が咲くよ 

花を優しいと形容するのは不自然なのでここでの花というのはあなたを比喩したものだと考えられます。 

全体の歌詞はわたしがあなたを励ますものになっていて包み込むような優しい歌声で進みます。

アネモネやIrisと違って弱いやしんみりとした歌声ではなく強く優しい歌声です。

誰かに向けて歌っているのはこの曲だけだと思います。

好きです。

 

 8.青の歌、僕の歌

そうさ いつだってこの歌は僕のためにある

つぼみよ咲き誇れ 最高のストーリー 今日も走り出そう

トリを務めるに相応しく明るく前を向く曲です。

100%ポジティブな歌詞になっています。

 

 

未完成で構わない 一歩ずつ確かめて

踏みしめたその足跡(アカシ)は 明日へ繋がっていくよ

傷跡も痛みも僕だけの魔法だから

ほんの少しの弱さも引き連れて飛び出そう

未完成、傷跡や痛みというネガティブワードも全て含めて持っていきます。

ラストに持ってくるには一番でありきたりですが好きです。

 

  1. 流れ星の夜の下

君に恋したこと間違ってたなんて思わないよ

だってこんなにも胸が張り裂けそうでさ

苦しいけれど今はこれでいいかな

なんてまた思っちゃったんだ

このアルバムの曲ではないです。前アルバムの曲ですがiTunesで見つけたので買いました。

青の歌、僕の歌のようなポジティブさですが出会いから別れを歌っていて失恋がテーマになっています。

しかし曲調ではそれを感じさせずそれを超えてカッコいいサビがあります。

カラオケに入れてほしい。

 

iTunesではヒロイン、夢見鳥が購入できます。1曲204円です。

少女☆歌劇 レヴュースタァライトを語る。

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少女☆歌劇 レヴュースタァライトを見ました、半年前に。

半年前に見てから今までに何周も見てるので結構ハマってしまったと思います。

現在(2020/02/14~2020/03/01)YouTubeで無料公開されています。良かったら是非。

 

少女☆歌劇 レヴュースタァライトとは

舞台とアニメから展開されるのが特徴の作品です。逆2.5次元です。

舞台に関しては詳しくないのでわかりませんがアニメとは別の内容みたいです。

公式YouTubeで公開されている動画を見た限りではストーリーやキャラの性格、声質などに違いがあるようです。

ここではアニメ版について語ります。

 

主人公の愛城華恋は有名な演劇学校の聖翔音楽学園の99期生。

舞台少女を目指したきっかけは昔、幼馴染と見た演劇「スタァライト」。ここで華恋は幼馴染の神楽ひかりと「いつか2人でスタァライトを演じる」という約束を交わします。

そんな幼馴染のひかりが転校してきたこときっかけで参加することになったキリンのオーディション。

オーディションなので合格者を決めるのですがその決め方は「レヴュー」と呼ばれる公演。簡単に言うと舞台少女同士で武器を持ち、戦うことで勝者を決めます。

この「レヴュー」で最もキラめきを見せた舞台少女は永遠の主役、「トップスタァ」への道が開かれます。

幼い頃の約束のため、「トップスタァ」になるため戦う主人公たち舞台少女のお話です。

「トップスタァを目指して、歌って、踊って、奪い合いましょう」というキリンの言葉通り少女たちの戦い、想い、夢がぶつかり合う作品でありただのミュージカルアニメではありません。 急に歌い出すとかはないです。舞台版は知りませんが。

 

一見ただの百合アニメに見えますが実は深く考えさせられることも多く、特に「終わりは悲しいもの」という考えに一石を投じる作品です。

 

 

感想

正直言うと神楽ひかりと星見純那のレヴューの下りを見るのが苦しくてリアルタイムで見ていたときは3話あたりで切りました。

絶対自分好みの作品だろうなあと思いながらその後も何回かチャレンジしては同じあたりで挫折してを繰り返しました。

時は経ち、再び見始めたきっかけはアニメショップに売っていたエンディングのイラストのクリアファイル。一目惚れで購入しました。

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そしてたどり着いた5話、詳しくは後述しますが愛城華恋と露崎まひるの回で一気に引き込まれ、ここから流れるように全話見てしまいました。

5話、6話ではレヴューを行う2人の関係がしっかりと描かれていますしそれ以降の話は物語の核心に迫っていくので沼にハマれる展開だと思います。

 

自分はミュージカルのような急に歌い出すところが好きではありません。

この作品にもミュージカルと同じようなコンセプトで劇中歌を使っているのだと思いますが「レヴュー曲」として流すこと、キャラが歌うシーンを抑えめにしていることで違和感なく歌を浸透させます。これが「歌って、踊って、奪い合いましょう」の「歌って」の部分です。

「踊って」はレヴューにあたります。4話までのレヴューは前置きがほぼないので何をやっているの?となります。勿論1周見終えてから再び見ると意味がわかって面白いですが。

5話以降みたいにレヴューに至るまでのストーリーがあると楽しめました。戦う姿はカッコいいですしレヴュー自体は悪くないです。

「歌って」と「踊って」とは一見全く繋がらないように思える「奪い合いましょう」というワード。これは物語後半で明らかになります。

 

 

作画も気にならない、シナリオも良い、と見て損はない作品だと思います。

所謂闇の深いエピソードもあるのでそういうのが好きな人はぜひ見てください。

そうでなくてもとりあえず5話、6話まで見て欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

以下ネタバレありで語ります。

 

 

 

 

 

 

OP「星のダイアローグ」

オープニングらしく明るい曲。

「確かにあの日見たんだ」、「キミに逢えた もう一度」、「光のない舞台袖」といったようにひかりと再会したあとの華恋のことを歌ってる曲で「キラめき」や「生まれ変わった」、「star light」といった物語のキーワードも含まれています。

私服の九九組が歩くところの髪下ろしばななが可愛い。

 

ラストのサビの「あの頃には戻れない 何も知らなかった日々」っていう歌詞が好き。

舞台少女は日々進化中!が口癖の華恋らしさがあります 

 

第1話 舞台少女 ~第4話 約束タワー

特に共通の流れがあるわけではないですが長々と話すこともないので4話まとめて語ります。愛城華恋のレヴューへの参加、トップスタァになるための動機づけ、そして初めての敗北というのが大まかな流れです。

1話の神楽ひかりと星見純那、2話の愛城華恋と星見純那のレヴューは物語冒頭ということで尺を他に割かないといけない、星見純那の掘り下げに時間をあまり使えないという感じでかわいそうでした。2話は純那のメイン回でしたが純那の相手がひかりや華恋である必要を感じませんでした。じゅんななのレヴューが見たかった。

あれだけメガネ推しのレヴューだったのにその後メガネネタがあまり出てこないのでもう一周するまで忘れてました。印象が薄いです。しかも両方純那が負けてるし不遇です。

純那は舞台少女になりたいという想いはあれど実力が伴っていない描写が目立つのでその不憫さを楽しむのもまた良しと言えます。

 

3話の愛城華恋と天堂真矢のレヴューは絶対的な強さの真矢様がカッコいいので悪くはないです。

ここでは首席、天堂真矢の強さを示すのがメインの要素だと思っていて絶対的な強さ故にラスボスになるので多少ミステリアスさを残しておく必要があります。なので天堂真矢の強さが何から来るのかなんてことよりも華恋の敗北を主に語られます。

 

レヴュー曲は順に「世界を灰にするまで」、「The Star Knows」、「誇りと驕り」。「誇りと驕り」は言うまでもなく真矢様がカッコいいです。

「世界を灰にするまで」の華恋乱入シーンでBPMが急上昇するが良いです。

 「The Star Knows」は純那のパートの言葉を否定するように華恋のパートが入るギミックがあって面白いです。

 

第5話 キラめきのありか

露崎まひるは同部屋の愛城華恋に友達以上の感情を持っていました。

だらしない華恋の周りの世話をすることにやりがいを感じていましたが神楽ひかりが転校してことで華恋はこころを入れ替えて生活するようになります。

まひるは華恋がひかりに取られたと思って憤りを感じます。

しかしその日のレヴューですべて解決、という言葉にしてしまえばそれだけの話です。

 

 

単純に好みなんですよね、ヤンデレみたいなの。

 

(~4:08)

 

 

第5話で開かれるのは華恋とまひるの「嫉妬のレヴュー」。これがめちゃくちゃ良いんです。

最初はポップに始まります。

まひるの1人劇場、そして始まる野球調のレヴュー。他のレヴューも巻き込んで華恋とまひるは舞台を駆け回ります。

このあたりで今回のレヴュー曲「恋の魔球」の前奏がやっと終わります。歌はまひるのパートから始まり華恋に対する思いが紡がれます。

 レヴューの舞台は演者のキラめきで動きます。まひる中心に舞台は進むので今回はまひるの華恋への愛情がキラめきの源なのでしょう。

 

そしていつの間にかシリアスなシーンに。2人は舞台裏で語り合います。

また私にお世話やかせてよ!

まひるは華恋に想いをぶつけ、華恋はそれに答えます。

レヴュー曲は華恋のパートへ。ひかりとの約束について語ります。

 

幕が上がり歌は2人のパートになります。2人はそれぞれサーベルを、メイスを、火花散るほどに撃ち合いながら

回る回るステージで

本気出してぶつかってる

こんなことは初めてだよね

なんて歌います。めちゃくちゃアツい。

仲の良い友達同士で躊躇なく殴り合うのがカッコいいんです。

 

そして舞台はもう一度まひるの語りと歌のシーンへ。物語は佳境に入ります。

ねえ私だけを見ててよほら小さな光なんて真昼になれば消えてしまう

という歌詞。

 

私には何もないの!自信も才能もキラめきも。華恋ちゃんのキラめきがないと何も出来ない。

というセリフ。

 

レヴュースタァライトの楽曲には「光」というワードが頻繁に出てきます。

当然ほとんどが神楽ひかりのことでそれはこの「恋の魔球」でも例外ではありません。

ですが「光」に対してネガティブな感情を持っているのは「恋の魔球」だけです、多分。自分の把握している限りでは。

ひかりよりもまひるのほうがいいよ、とかそんな感じの意味です。

 

そして歌が間奏に入ると華恋はまひるの「何もない」という考えを否定します。

まひるちゃんが何もない?ノンノンだよ。キラめいてるよ。

なりたいものがあるからこの学校に来たんでしょ?

スタァを目指してこのオーディションに参加したんでしょ?

まひるちゃんにもあるでしょ?まひるちゃんのスタァライトが!

華恋は朗らかが言えませんでしたがまひるは舞台に立つ理由、スタァを目指す理由を取り戻しました。

朗らかというのは雲もなく晴れやかな様を言います。まさにまひる、そして真昼にぴったりな言葉です。

 

ここの2人で歌う

夜が明けて真昼になるよ

って歌詞が良いんです、とても。

1サビでもまひる1人で同じ歌詞を歌っていますがまだそこでは華恋に依存している悪いまひるの気持ち。

しかし終盤の考えを改めたシーンでまひると華恋の2人が歌うことでポジティブさが増します。

 

そして気がつくと歌はラスサビに入っています。華恋とまひるのデュエット。2人が同じパートを重ねてるだけなので厳密には違うかもしれませんが。

語り終わって華恋のホームラン予告。2人は1塁と3塁に飛び、互いに向かって走り出します。

そして華恋の一閃。

まひるのボタンが0の並ぶスコアボードに当たりボードは回転、そして9回裏に1点が入ります。サヨナラホームランでゲームセットです。

まひるの心が揺らいだこと、華恋がまひるに対する思いをぶつけたこと、華恋が舞台に立つ理由を再確認したことなどが華恋の勝利、つまりキラめきが上回ったことの理由と考えます。

 

大切な人たちを笑顔にできるような温かいスタァになりたいです。

これが聖翔音楽学園入学前のまひるのスタァを目指す理由。まさに可愛くてあったか、そしてとーっても朗らかなんです。

あとビデオの中のちょっとだけ今より幼いまひるちゃん良いよね。

華恋のためではなく自分やみんなのためスタァになるという主人公以外である露崎まひるの心の変化を描く、アニメ中間あたりの話によくあるいわゆる〇〇(キャラ名)回としては完璧です。

嫉妬という誰でもわかるシンプルな感情。それに対して想いをぶつけあう。

ただシリアスなだけでなくたまに差し込まれるコミカルさで胸焼けもしません。 

 

しかしこの作品の主役は愛城華恋と神楽ひかり。そこに露崎まひるが入る余地はなく負けヒロインになる運命にあります。

この回のED「Fly Me to the Star」は露崎まひるただ1人で歌います。

華恋への依存からの脱却と考えるとエンディングを1人で歌う寂しさも紛らわせるのかなと思います。

 

第6話 ふたりの花道

 この話の主役は2人、花柳香子と石動双葉。

花柳香子は良いところのお嬢様、石動双葉は花柳家のお手伝いさんの娘だったので昔からずっと一緒。

舞台少女を目指す香子の付き添いで入学した聖翔音楽学園で双葉は次第に自分も舞台に立ちたいと思うようになります。

いつも後ろをついてきていた双葉がいつのまにか自分に追いつこうとしている状況に戸惑う香子。

そんな2人の仲違いを今回もレヴューで解決します。

 

香子と双葉の関係は作中でも何回か対比されたように天堂真矢と西條クロディーヌの関係に似ています。

相違点は以下の通りです。

  • 元の実力が低かった分2人の成長が顕著に見られる
  • 幼馴染なのでお互いをよく知っている
  • 本音を遠慮なくぶつけあうことができる

真矢クロにはシンプルな強さと対立がありますがふたかおはそれよりもかなり緩い関係にあります。

 

 

今回のレヴューは「約束のレビュー」。

レヴュー曲は「花咲か唄」、演歌調のイントロから一変して高いBPMで詞が紡がれます。

追われる香子に追いついた双葉。2人のことを唄うレヴュー曲、そして舞台への想いをぶつける双葉。その想いに応えるように改心する香子。

類稀な2人が主役のレヴューと言えます。

心を入れ替え自らの上掛けを落とそうとする香子、止める双葉。

止めに来た双葉に不意打ちをするも失敗しますが香子は本気で打ったつもりではなかったのかもしれません。

本音を打ち明けてくれた双葉のために、追ってくる人のために香子は成長することを決意しキラめきます。

この2人も一緒に舞台に立つことを決意します。

この物語の核とも言える2人で舞台に立つということ。

舞台の中心ポジションゼロに立てるのはただ1人です。

しかし華恋とひかりの夢に対する一つの答え、2人は競い合っても奪い合わなくてもいい、ということを香子と双葉は示してくれます。

ただの仲良しではない、お互いを昔から知っていて遠慮なく想いを伝えられる香子と双葉だからこその答えだと思います。

 

第7話 大場なな ~第9話 星祭りの夜に

このアニメの1つ目もメインになるお話、大場ななとオーディションについて第7話から第9話まで語られます。

第7話ではタイトル通り大場ななについて。ここでばなながループを起こしていることが知らされます。

第8話では大場ななと神楽ひかりのレヴュー。イギリスのオーディションで失ったひかりのキラめきが再生産されます。

第9話では愛城華恋と大場ななのレヴュー。これでループから完全に脱出し3話も続いたばなな回は 終わります。

 

まずは大場ななのルーツが語られる第7話、始まりは1回目の第99回聖翔祭後です。

ばななもキリンのオーディションを知らない、つまりループ1周目の話です。

 

 

第99回聖翔祭は大場ななが舞台少女としての自覚を持った初めての出来事。

時には天堂真矢に怒られながら、時には愛城華恋に断られながら大場ななはスタァライト第一回公演に魅入ってしまいました。舞台少女でありながらスタァライト第一回公演以外の舞台には興味ないと言うほどに。

トップスタァになればどんな舞台にも立てる、とキリンに唆されて始まった1回目のオーディションでは天堂真矢に勝つほどのキラめきを放ちます。

それほど大場ななは第99回聖翔祭のスタァライトの再演を望み、トップスタァとなったことでそれは実現されます。

 

ばななが同じ行動をしなかったからなのか、それとも第一回公演を神格化してしまったからなのかはわかりません。後に語られますが結局第一回公演が一番のスタァライトだったようです。

この再演の途中で「再演の中にみんなを閉じ込めて外の世界から守る」という感情が生まれます。ばななにとってはそこに至る過程や演者を含めてのスタァライト第一回公演なのです。

第7話のEDは大場ななのイラストこそ流れますが歌はありません。インストゥルメンタルです。

他ではみんなキラめきに手を伸ばした描写ですが大場ななはキラめきに足で触れます。

大場ななも舞台少女なのでこの描写をキラめきを踏みにじっていると考えるのは間違いだと思っています。手とは遠い場所として足で触れていると考えて他の舞台に対するキラめきを求めていないと捉えるべきです。

 

次に語られるのはループを壊すきっかけの一つである神楽ひかりの過去。

オーディションではトップスタァに参加者のキラめきを奪われてしまうことが明かされます。

神楽ひかりが態度に反してそれほど強キャラとして描かれなかったのはキラめきを失っているからでした。キラめきとは舞台少女の一番大事なもの、失ってしまえば舞台には立てません。

イギリスでキリンのオーディションに参加した神楽ひかりは共に舞台に立つと誓った愛城華恋を守るために日本に向かいます。なぜばななのループに入ってこれたかはわかりません。

キラめきを失ってもオーディションを続ける神楽ひかり。1人目のラスボスと言える大場ななとの「孤独のレヴュー」でキラめきの再生産が起こります。レヴュー曲は「RE:CREATE」まさに再生産です。

キラめきってなくなってもまた生まれるならやりたい放題じゃない?とは思いますが華恋がいたからこそひかりのキラめきが再生産出来たのではないかと考えます。

結果はひかりの勝ち。その裏で華恋も西條クロディーヌを下します。

華恋がクロディーヌに勝っているように今回はひかりの再生産されたキラめきが単純にばななのキラめきを上回ったと考えます。

イギリスに留学していたひかりが弱い訳ありません。弱いのに態度がデカい人ではなかったのです。

 

イレギュラーであるひかりとのレヴューに負けてやけになってしまったからなのか、ループのネタばらしもしたので隠す必要がなくなったのか、第9話ではばななが低いトーンで意味ありげに話す描写がよく見られます。

第100回聖翔祭に向けて準備を進める99期生。それに抗う大場なな。

ずっと1人だったばななにとっては初めての舞台、最高の仲間。それを守るために再演を諦めません。

スタァライトの劇が初めて最後まで上演されたのがこの回でスタァライトの結末が悲劇であることが明かされます。フローラとクレールは離れ離れになってしまいます。

 

再演を邪魔してるのはイレギュラーである神楽ひかりではなく、神楽ひかりの乱入によってキャストから外されたはずの愛城華恋ではないか、とばななは考えます。

そして始まるのは大場ななと愛城華恋の「絆のレヴュー」、レヴュー曲は「星々の絆」。

愛城華恋は存在しない9人目。神楽ひかりとの再会で以前とは全く違う想いを抱きます。

舞台少女は舞台によって生まれ変わると言う華恋と第99回スタァライトにしがみついて停滞する大場ななとの対比が素晴らしいです。

レヴューはあっさりと終わります。勝ったのは当然華恋。

再演をする度にスタァライト第一回公演が遠のいていくことをわかっていたみたいなのでばななも本当は次の舞台に向けて変わっていくべきだと気づいていたのでしょう。

変わっていくみんなも魅力的だともレヴュー後に星見純那に話しています。ここの純那とばななの絡みめちゃくちゃ良くないですか?

第9話のEDは大場ななと星見純那。歌うのは2番の歌詞です。ここでも大場ななの特異性を見ることが出来ます。

 

再生産と再演。似たような言葉だけれども真逆の意味です。

まだ見ぬ未来の舞台を求めた華恋と過去の輝かしい舞台を求めたばなな。なぜ純那とばななではなく華恋とばななのレヴューでループが終わるのだろうと思いましたが再生産と再演の対比と考えると納得できます。

テーマとしてはメインを張るにふさわしいですがここから華恋とひかりの舞台を目指さなければならないので途中経過として中盤で終わります。

ここまで重いテーマをあっさりと中盤で切り上げるなんてここからどんな話になるの!?と楽しみにして見ていました。

5/29公開の総集編映画は再演視点の話なのでもっとばななが深堀りされるのを楽しみにしています。

 

以降は勝利した再生産に重きが置かれた話になります。

 

第10話 されど舞台は続く The Show Must Go On ~第12話 レヴュースタァライト

 物語はラストスパート。10話で華恋とひかりの勝利が決まります。

ここは王道の流れで言うまでもなく素晴らしいので割愛します。レヴュー曲「Star Divine」はアニメVer.とCDVer.があります。

真矢クロのキラめきを見て「負けていられない」って言える純那ちゃん、カッコいい。

 

注目すべきはその後の11話と12話。「2人の舞台」に対する答えを11話では神楽ひかりが、12話では愛城華恋がそれぞれ示します。

10話では不意打ち的に神楽ひかりがトップスタァになりました。

ひかりの答えは「運命の舞台に必要なキラめきを自分1人だけで担うこと」。自分を犠牲にして華恋のキラめきを奪わないことを選びます。自分を地下劇場に幽閉させることによってみんなのキラめきを守ります。

ひかりは華恋と奪い合ういつかを想定している描写がありました。2人で立つ舞台を諦めたというよりかは現実主義といってあげたいです。

しかし華恋のキラめきはひかりとの約束があるからこそ生まれるもの。ひかりの狙いと反して華恋だけがキラめきを失ってしまいました。

 

一方の華恋は11話Bパートでひかりを運命の舞台から助けに行きます。ここで流れるのは「舞台少女心得 幕間」。99期のみんなが華恋を送るシーン、一番好きです。仲間たちの「舞台で待ってる」という言葉を背にひかりの舞台に飛び入ります。

1人でスタァライトを演じ続けるひかり。華恋の言葉を無視してでも1人でスタァライトを続けるのは華恋のキラめきを奪いたくなかったから。

そして華恋はあの約束を口にします。

帰ろう、ひかりちゃん。

私達のスタァライトはまだ始まってない!

 

バカ、バカバカ バッ華恋。

いつもいつも飛び入りでどうして、どうして会いに来るのよ。

会いたくなっちゃうじゃない。

地下でずっとスタァライトを演じ続けていたひかりのセリフが止まり舞台が途切れます。遂に華恋に口説き落とされ最後のレヴューが始まります。 

 

レヴュー名は「星罪のレヴュー」。星摘みとかかっています。

レヴュー曲は「スタァライト」。8分くらいある楽曲ですが歌詞は一番短いです。

ひかりは華恋を守るため、華恋はひかりを助けるため、互いに刃を向けます。

 

キリンは第四の壁に向かって語りかけます。第四の壁を認識しているキリン、一体何者なのでしょうか。

なぜ私が見ているだけなのかわからない。わかります。

舞台とは演じるものと見るものが揃って成り立つもの。

演者が立ち、観客が望む限り続くのです。

そう、あなたが彼女たちを見守り続けてきたように。

私は途切れさせたくない。

舞台を愛する観客にして運命の舞台の主催者。

舞台少女たちの永遠の一瞬、迸るキラめき。

私はそれが見たいのです。

そう、あなたと一緒に。わかります。

キリンは観客、つまり視聴者を体現したものであると言えます。確かに途切れさせたくないですし永遠の一瞬や迸るキラめきが見たいです。私達が数多の作品を見てきたようにキリンも彼女たちを見たいがためにオーディションを世界中で開催していたのでしょう。

 

レヴューの話に戻ります。華恋の上掛けは落とされ華恋は敗北します。華恋を傷つけてでもキラめきを失わせたくないひかりとひかりを兎に角助けたい華恋、覚悟の違いはあったと思います。

しかし流石はイレギュラーの愛城華恋。なんと上掛けまで再生産してしまいます。

ノンノンだよ。

ずっと幽閉されてたんだね。私達の罪を背負って。

待っててね、クレール。あなたを取り戻しに行くから!

スタァライトは必ず分かれる悲劇。

でもそうじゃなかった結末もあるはず!

塔から落ちたけど立ち上がったフローラもいたはず!

クレールに会うために、もう一度塔に登ったフローラが!

アンコールが起こり終わったはずの舞台の続きが始まります。キリン曰く運命の舞台の再生産です。

フローラとはローマ神話の花と豊穣を司る女神の名前、つまり愛城華恋のことです。

同様にクレールとはフランス語で光があって明るいこと、つまり神楽ひかりのことです。

2人の名前を冠した主人公なのでまさに運命の舞台と言えます。

スタァライトの結末は悲劇、ですが必ずしもそうである必要はないのです。時には演者が勝手に書き換えても良いのです。

 

奪っていいよ!私の全部!

奪われたって終わりじゃない。なくしたってキラめきは消えない!

舞台に立つ度に何度だって燃え上がって生まれ変わる!

華恋のキラめきを奪いたくないひかりに対して華恋はこう返します。

これが華恋のずっと説いていた再生産です。舞台の数だけ自分の演じる役があり、その度に生まれ変わる。これはばななとの戦いで学びました。

舞台装置は華恋のキラめきに反応し崩れた舞台を再び繋げます。キリンも大興奮です。

バカ、バカバカ バッ華恋。

これじゃあ華恋と

スタァライトしたくなっちゃうじゃない。

遂にひかりの心は折れ華恋と共に舞台に立つ決心をします。

画面比は映画のようになり舞台は最初の運命の舞台になります。

 

星屑溢れるステージに 可憐に咲かせる愛の花

99期生 愛城 華恋 あなたをスタァライトしちゃいます

「みんな」ではなく「あなた」になっています。なぜなら他のみんなはもう「スタァライト」しちゃったからです。

 

生まれ変わったキラめき胸に 溢れる光で舞台を照らす

99期生 神楽 ひかり 私の全て奪ってみせて

神楽ひかりの参加によって変わったのは華恋だけではありません。ひかりの変えた華恋の影響で前の周とは違った99期生になりました。キラめきを取り戻したひかりは99期生の光になったと言えます。

これでやっと「星のダイアローグ」などの楽曲にある「光」というワードと繋がります。

これはおそらく省略形の口上なのでフルで聞いてみたいです。

 

最後に落ちたのはひかりの上掛け。ひかりも華恋との幼い頃の約束を望みます。

手を繋いで寝転ぶ2人の真ん中には「ポジションゼロ」。

 

最後のレヴューも終わり時は進んで第100回聖翔祭。ここで演じられるスタァライトも再生産され、ハッピーエンドに書き換えられました。フローラとクレールを演じるのは華恋とひかり、これで約束も叶いました。

フローラとクレールは再会し、「あなたの望んだその星」はお互いのことだと気づいて舞台は終わります。

 

口上

レヴューの初めにある自己紹介のようなものです。

しかしうまくそのキャラの想いや夢を描いていてカッコよく、そしてお洒落でもあります。これも一つの芸術作品です。

劇場版総集編では他のバージョンの口上を聞いてみたいです。

 

星屑溢れるステージに 可憐に咲かせる愛の花

生まれ変わった私を纏い キラめく舞台に飛び込み参上

99期生 愛城 華恋 みんなをスタァライトしちゃいます

第1話、神楽ひかりと星見純那のレヴューに乱入したときに言った作中初めての口上。

何回も言うことになるので2行目は度々カットされます。

1行目は何度も言ってますが2行目は1話でしか言っていません。

スタァライトする」とは何のことだと思いましたか?

 

人には運命の星がある 綺羅星、明け星、流れ星

己の星は見えずとも 見上げる私は今日限り

99期生 星見 純那 掴んでみせます自分星

一番カッコいい口上。オシャレ。運命は「さだめ」と読みます。

この話のキーワードでもあり純那自身の名前にも入っている「星」というワードをうまく使った口上だと思います。 

綺羅星」とは空に輝く無数の星、「明け星」とは夜明けの金星という意味です。「流れ星」はみなさんご存知なので割愛。

いつか自分星を掴んだ純那ちゃんが見たいです。

 

星の輝き 星の愛

数多の光集めて今 あなたの心に届けましょう

99期生首席 天堂 真矢 今宵、キラめきをあなたに

99期の首席、天堂真矢の口上。さすがナンバーワン。

「夢は見るものではなく魅せるもの」と言ったように舞台少女とは自分を成長されるものではなく誰かに影響を与えるものだと考えているようです。こんなことが言えるのも圧倒的な実力があるからです。

 

キラめく舞台が大好きだけど キラめくあなたはもっと好き 

回る回るデュエットでずっと二人で踊れたら 

99期生 露崎 まひる ずっとそばにいたのは私なんだよ

華恋ちゃん大好き露崎まひるの口上。おそらく対華恋専用。

幻想的というかロマンティックというか女の子らしいというか、キュンキュンします。

一方、病的で盲目なヤンデレの匂いもします。好き。

 

舞台に踊りに行き帰り 歩み進んだ二人道

だけどあたしも見つけちまった 夜空に聳える一本道

99期生 石動 双葉 気合い入れて突っ走ります

99期生 花柳 香子 最後まで付きおうてもらうで

香子と双葉の合体口上。当然お互い以外が相手だと別のこと言ってそう。

ふたかおって感じだ。 

 

強く掲げた手のひらすり抜け 奈落に落としたあの日の誓い

再び登る運命の舞台 例え悲劇で終わるとしても

99期生 神楽 ひかり 全てはスタァライトのために

キラめきを失ったひかりの口上。全体的にネガティブ。

ここでの運命も「さだめ」と読みます。 

ひかりは常に華恋と戦ういつか、つまり悲劇をイメージしてレヴューに望んでいましたが2人で舞台に立つという華恋の想いが叶ったので悲劇では終わりませんでした。

 

舞台に実ったたわわな果実

だけどみんな柔らかだから 誰かが守ってあげなくちゃ

99期生 大場 なな 私が守るの ずっと何度でも

ずっと強キャラ臭がしていた大場ななの口上。1周目のレヴューでは別のこと言ってそう。

自分がスタァライトを演じていたいというよりもみんなを外の世界から守りたいという気持ちが強めになっています。

 

輝くチャンスは誰もが平等

だから愛のダンスで誰より熱く 自由の翼で誰より高く

99期生次席 西條 クロディーヌ C'est moi, la star!

終盤でやっと出てきた西條クロディーヌの口上。イメージカラーはオレンジですがなかったので代用しています。

平等、愛、自由はフランス国旗から来ています。最後の言葉もフランス語で「スタァになるのは、この私!」と作中で訳されています。

 

強く掲げた手のひらに 可憐に咲かせる愛の花

例え悲劇で終わるとしても キラめく舞台に飛び込み参上

99期生 神楽 ひかり 99期生 愛城 華恋

みんなをスタァライトしちゃいます

ひかりと華恋の合体口上。登場順ではクロディーヌの前。

「みんなをスタァライトしちゃいます」は2人で言います。

ネガティブなひかりの口上が華恋の口上でポジティブになります。

2つを繋げても意味が通るの凄いです。

 

 

印象に残っているセリフ

名言というかめちゃくちゃ印象に残ってるなというセリフです。言葉運びも素晴らしい作品です。

 

一生懸命やっても全然追いつけない。

どんなに努力しても追いつけない距離。

だからって諦められるわけないじゃない。

第2話 運命の舞台から。練習中に倒れて保健室で目が覚めたときに漏らした星見純那のセリフ。

天才でもないし才能もあるわけじゃない純那の魅力が詰まったセリフ。

凡人の苦悩です。

結果が出ない星見純那ですがそんなところが良いところだと思い始めました。

 

私は1人でもスタァだ!

第3話 トップスタァから。このセリフの後に天堂真矢は愛城華恋の上掛けを落とし勝敗を決します。

短い言葉ですがトップスタァになるには何かを犠牲にしなければならない、何かを犠牲にしたからには常にトップに立ち続けなければならないという真矢様の誇りを感じることが出来ます。

決して友達がいないとかそういう話ではありません。

 

やーっと止めてくれた。

おおきに 双葉。

第6話 ふたりの花道から。自らの上掛けを落とそうとしたところを石動双葉に止められた花柳香子のセリフ。

 「双葉はん」ではなく「双葉」。呼び方で共に運ぶ言葉の意味が変わってたりしそうですよね。

 

届かなくて眩しい。

第7話 大場ななから。初周のレヴューで首席、天堂真矢を下した後の大場ななのセリフ。

真矢様に勝ったのに切なげにそう語るばななにゾッとしました。

同時に過去の舞台というのはそれほど遠く輝かしいものだということがわかります。

 

ノンノンだよばなな。

舞台少女は日々進化中 同じ私達も同じ舞台もない。

どんな舞台も一度きり、その一瞬で燃え尽きるから、

愛おしくてかけがえなくて価値があるの。

一瞬で燃え上がるから舞台少女はみんな、

舞台に立つ度に新しく生まれ変わるの。

第9話 星祭りの夜にから。大場ななのループに対する華恋の返答。

「生まれ変わる」というワードは前述の通りレヴュースタァライトにおいてはセリフや歌詞でよく出てきます。

舞台少女は舞台ごとに演じるものが違いそれぞれの役になりきることを「生まれ変わる」という言葉で表現します。

別れがあるから出会いがある、的なよくある言葉ですが初めてこの言葉の意味を理解したような気がします。

 

エンドロールは寂しいですがまた次の素晴らしい作品を見つけるために必要なことです。この作品を通して「終わり」に対する価値観が変えることが出来ました。

先行きのなくなったコンテンツを沢山知っていますがそれも悪くないのかな思います。

本当はもっと再演をしていたいのですが素晴らしい舞台でした。

 

じんるいのみなさまへ(1周目)の感想を語る。

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PS4、Nintendo Swichで発売されている「じんるいのみなさまへ」をプレイしました。

 

 

 

さいしょに

はじめたきっかけは公式サイトのスクリーンショット。最新ゲーム機とは思えないグラフィックに心を奪われました。

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物語は秋葉原観光に来た主人公が目覚めるところから始まります。

外に出るとそこは終末。

一緒に旅行に来ていた友達?とのサバイバル生活を楽しみます。

 

プレイヤーは街を探索し物資を集め、道具や食事を作ります。

実際の流れを見ると

  • 街を探索し道具を集めて罠を作り動物を捕まえて食べる。
  • 同じく街を探索しレシピを見つけて料理を作って食べる。
  • 畑に種を植えて作物を育て食べる。

というように食べ物を作るゲームとも言えます。

食べ物のレシピは主人公以外の4人に各数個ずつ存在し、さらにレシピのない創作料理数種があります。

 

「女の子5人の生活」と「荒廃した街でのサバイバル」という男の子の大好きな2つの要素を含んでいるので面白くないわけがないんですよねぇ。

実際にプレイすると遠くの建物はぼやけるなどグラフィックに関して自分はそこまで気になりませんでしたが他のソフトで目が肥えてると気になってしまうのかも。

 

 

 

かんそう

シナリオやキャラに魅力がありそれだけで十分楽しめます。舞台も実際に存在する秋葉原という土地を使っているので知っている人なら「この建物ってあれだよね!」という楽しみ方が出来ます。

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比較1 駅前のSEGA
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比較2 秋葉原駅
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比較3 UDXのほうの駅出口

上画像の左には2人の女の子がいますが探索中に会話(1章につき2パターン、最終章だけ3パターン?)をしてくれます。主人公を除いた4人の中から2人を選んで置くとシリアスなシナリオパートの箸休めとして下らない会話をしてくれるのが良かったです。

悪いところとして操作性の悪さがあります

徒歩だと足が遅いので移動は走り前提になりますが左スティック+Rで走るので片手でプレイはできません。しかしマップは広いのでRはずっと押しっぱなし。疲れます。

マップが広い割にはアイテム収集位置が点在しているのでアイテム収集が面倒です。

それと恐らく章ごとにある場所でストーリーに関係ないイベントがあるみたいなのですがそのたびにマップを隅から隅まで探すのも面倒なのでいくつか見逃したイベントが有ります。

 

総括するとシナリオは面白いのでそれを読みたい人は楽しめます。

サバイバルゲーム目的で始めると続かないかもしれません。

 

やりこみ要素として前述の料理の全開放とロッカーの全開放があります。料理は完全に自己満足で特に何もありませんがロッカーでは宇宙に行った人類が残した日記が読めます。

CERO Bとセクシャルな描写ありのマークがパッケージにあるので予想できるかもしれませんが物語後半の百合要素が強いです。注意。

 あとどのタイミングでセーブされるのか未だにわからない。編成画面が出る行動か?

 

 

 

以下ネタバレありで語ります。

 

 

 

 

 

 

 

ものがたりのこうさつ

真相が語られるのは7章。

舞台は宇宙からもたらされたウイルスによって地球外に人類が逃げた世界。

残されたのはウイルスに感染した人たち。

彼らは感染したウイルスが寿命を迎えるまで冷凍保存されています。

主人公たちはウイルスに感染し地球に残された人々だったのです。

 そして通信機で宇宙とコンタクトをとり宇宙に避難している人類の地球への帰還が決まります。

ですが主人公たちは5人での生活をまだ楽しみたいと船で旅に出て物語は終わります。

 

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冒頭で秋葉原が廃墟になっていたのに違和感を持たずに観光を初めたことについては冷凍保存期間が500年ということをスリープ前に知っていたので無意識に人のいない500年後の秋葉原はこうなるのも当然と考えてしまっていたことが原因と物語中で明かされます。

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深く考えなかったのは逃避したい現実だったから。過去のことを思い出そうとすると眠気が来ることに関しても実際にそのようなケースが確認されているようです。過去を思い出させないようにかつての人類が操作したとも考えましたが物語後半でちゃんとコンタクトを取ってくれたことからそうではないと判断できます。

秋葉原観光と思い込んだのも逃避であると言えます。旅行とは現実と乖離していることを楽しむものなので。

 

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コールドスリープを強制的に解くのは良くないという本能的な判断もコールドスリープ前の記憶かもしれません。

主人公たちの関係についてコールドスリープ前、少なくとも直前程度には面識があったと考えられます。ロッカーの日記からそれぞれの過去には他に仲のいい友達がいることがわかる記述があり、年齢はともかく出身地が違うことから秋葉原コールドスリープが決まってから知り合ったと考えました。主人公のコールドスリープ解除直後、まだ眠っているはずの残り2人の名前が出てこないので気になりますが勇魚が目覚める前に朱香の名前を呼んでいるのでゲーム展開の都合上で伏せたのでしょう。

 

主人公たち、コールドスリープされた人々を地球人類、主人公たちをコールドスリープさせ地球外へ避難した人々を宇宙人類とするとこの二者には対比があります。

ウイルスから逃げた宇宙人類、そのウイルスに打ち勝った地球人類。宇宙への避難は計画的だったので生活も安定しているでしょう。地球では秋葉原のホテル等ある程度インフラはありますが自給自足なしでは生きていけません。

また地球人類はコールドスリープにより停滞していましたが宇宙人類はその間も進歩し続けていたでしょう。コールドスリープや宇宙に移住できる程の技術力は明らかに実際の世界より進歩していますがそれでも500年間科学が停滞するとは考えられません。原始的な地球人類と未来的な宇宙人類という関係があります。

そして立場は逆転し、宇宙人類は昔住んでいた地球に帰還、地球人類の一つである主人公たちはみんなと過ごした秋葉原から行き先のないどこかへ旅に出ます。どちらも目的地は地球ですが秋葉原の現実には存在しない海へと向かう主人公たちの旅は行き先がどんな場所なのか知らない、未開の地への旅となります。

 

 

旅に出る地球人類が宇宙人類に残したメッセージ「じんるいのみなさまへ」。そこにはホテル代やその他秋葉原の資材を使ってしまったお礼として財布置いてあります。

財布というのは主人公たちの唯一の所持品でした。他にも携帯電話(充電がなく、充電器をつないでも使えなかった)をコールドスリープ前から持ってきていたようですが恐らくこれも置いていったでしょう。使えないので。

それらを置いていくというのはかつての人類との決別を意味しています。

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わざわざ「じんるい」と書いたのは自然と時間の流れに沿って500年経った世界を正統なもの、逆に自分たちをコールドスリープで500年前からタイムスリップしてきたイレギュラーな存在だと考えたと思われます。なのでかつての人類とそこからつながっている宇宙人類とは決別しなければなりません。 

決別といっても「ちょっと旅行に出ます」とあるので そこまで気負ったものではないようです。恐らくこれを書いたであろう京椛の性格的にもそう言えます。前は旅行を逃避と取りましたがこれは行き先もなく、いつ帰るのかも、そもそも帰るのかどうかも決まっていないので旅行とは言えません。5人はじんるいとは違う道へ進みます。

 

 

コールドスリープ前に財布と携帯電話を持たせた意図はわかりませんし宇宙人類がそれをまだ知っているのかもわかりません。ちゃんと伝わったのでしょうか。

 

とうじょうじんぶつ

総じて珍しい名前。

榛東 京椛(しんとう きょうか) 17歳

少弐 勇魚(しょうに いさな) 17歳

菓子 永里那(かし えりな) 13歳

小松 和海(こまつ かずみ) 16歳

邑楽 幽々子(おうら ゆゆこ) 14歳

前述の通り出身、年齢は全員同じではありません。

体力、知識などパラメータが存在するが何に影響するかは不明。

以下出てくる5人のうち好きな2人だけ紹介します。



榛東 京椛

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プレイヤーが操作するキャラクター。アホの子。ムードメーカー。

アニメ好きだという設定が最初の方にだけある。そのために秋葉原に旅行に来たと思い込んでいる。

初見の見た目だと一番好き。

おばあちゃん子だけどおばあちゃんは既に亡くなっていることが明かされる。

物語終盤は周りが百合だらけなので1人でぼっちになってしまうのが可愛そう。

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うおうお

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先に目覚めた京椛、永里那、勇魚の会話。物語に出てくる人なら残り2人が正しい。

DLCの追加キャラとなにか関係があるらしい。ぼっち脱却だ。

 

 邑楽 幽々子

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有能。5人のうちでは幼い方なのにやたらと科学的な知識がある。フランス人のクォーター設定は死んでいる。

学業については芳しくないらしい。

えりゆゆはいいぞ。

動物を獲るための罠の作成、ホテルのボイラー室や水道の修理、果てには金属の溶接までしてしまう。

やたらとサバイバルに詳しい同人誌が置いてあるショップがあるのを差し置いても15歳らしからぬ知識で5人を生存に導く。文句なしのMVP。有能すぎて正直ラスボスだと思ってた。

その特徴的な口調からゲーム中のアイテム説明等のテキストも幽々子のメモであると考えられる。

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たまにバグみたいな目つきになる。

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パロディも豊富。

 

さいごに

まだ1周目が終わっただけなので2周目に回収されるであろう伏線が楽しみです。

財布と携帯電話を残した理由だったり物語冒頭の違和感だったり京椛の指紋が認証されにくかったのは京椛が両利きだったからという理由だけなのかとかとか。

ロッカーも6までしか開けてないけど1は幽々子で2が永里那なのかな。

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おわり

 

好きだけど知っている人が少なくてあまり語れない作品まとめ

好きになった作品がマイナーコンテンツなので人とそのことについて話したいけど知っている人がいなくて話せない経験、誰にでもあることではないと思います。

自分の場合はほとんどの作品がストライクゾーンに入ってしまうので摂取した大半のものを好きになってしまうからこの現象がよく起こります。ダメな子ほど好きとかじゃない。

今回は5つの作品を自分が知った順で紹介します。

アニメ作品の画像は愛用のdアニメストアのサムネイルから、その他は公式サイトから。

 

 

失われた未来を求めて

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1つ目は2014年秋放送の「失われた未来を求めて」というアニメ。

自分が初めてハマったアニメで毎週が待ち遠しくて仕方なかった。f:id:tSuKi_bami:20191204134025j:plain

この作品、当時このような作画崩壊や手抜きエンディングが話題になったので悪い意味でご存知な方も多いと思います。

端的に言うと事故で死んでしまう幼馴染の話を助ける話。1話が衝撃的な展開から始まるのであまり詳しくは言えませんが謎の転校生"古川ゆい"を中心にお話は進みます。そしてこの少女がなぜ天文学会に入ってきたのか、天文学会に何をもたらすのかといった伏線が後半で一気に回収されます。

1話から面白い展開ですし途中他の学会員のキャラ紹介的な回をはさみますが後半の伏線回収につながるので次の話が気になって仕方なくなりハマれば一気見することができると思います。

さらに再度見ることで新たな伏線を見つけることができるので2周、3周と楽しめる作品です。

原作がエロゲで放送当時、既に会社がなくなってしまっていたので原作の値段が高騰していたのを覚えています。最近DMMで再販が始まり話題になりました。

 

この作品の一番の売りがネタバレになるので紹介するのにあまり踏み入ったこと話せないのもどかしすぎる。いつかこれのために記事書きたいくらい。

好きすぎてこの作品を見てから今日まで5年間ずーーーっと知り合う人に「失われた未来を求めてって知ってる?」って聞くほど好きな作品なんですけど誰も見てないんですよね。名前は聞いたことあるって人は前述の件でいるんですけど。

 

アイドルコネクト

 

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2016年8月~11月に存在したスマホアプリでみんなお馴染みの作品。アプリが続いてないから他に遊んだアイドル音ゲーなんてもっとあるんだけど一番思い入れあるのはこれ。

前に別記事で語ったので割愛。

今公式がファンクラブやラジオを頑張っていてアイドルコネクト再復活のような動きがあるんですけど自分は復活できているは思っていなくて再復活と言うのはやっぱりキャラクターが動くコンテンツができてからだと思ってます。

nato.hateblo.jp

 

カノジョ*ステップ

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PSVitaで2018年3月に発売されたソフト。プレイしたのは半年後くらい。

PSVitaによくあるエロゲ原作のソフトでそのへんに詳しくないから有名なメーカーなのかとか高評価されてるソフトなのかとか全然わからないんですよね。

田舎に転校した主人公とそこで会った4人の女の子とイイ感じになるお話。

主人公は転校が多くて中のいい友達もいなかったんですけど最後の転校で来たこの学校で初めての彼女を作るぞ!と意気込みます。

 

女の子を画像左から紹介すると、

生徒会長で学校の誰でも知ってる先輩、華野椎名。

知的だけど意外とノリがいい同級生の如月のえ。

といつも元気で良い意味で馬鹿な同級生の柳明日香

主人公と同じ時期に転校してきたちょっと変わった後輩、芹沢久遠。

この4人が攻略できます。

 

ゲームはマップで攻略したい女の子のところへ行き、夏祭りまでの3ヶ月くらい?の間に関係を詰め、夏祭りで告白する、という流れなのですが物語はここで終わらずここからさらに倍くらい付き合った後のストーリーが始まります。このストーリーがゲロ甘で胸焼けがするんですけど癖になるんですよね。

もちろん選択肢で会話は分岐しますし、告白イベントでも2人の関係をみんなに公開するか秘密にするかというシステムもありシナリオが分岐するので1人を完全に攻略するだけでも楽しめます。選択肢前にセーブすることで簡単に回収できますし。

こういうゲームって会話イベントの内容がいわゆるサムかったりクサかったりすることが多くて萎えてしまうことが多かったんですよね。このゲームの主人公もかなーーーりイタい人なんですけど不思議と憎めなくて楽しめました。

女の子は4人ともいい娘だったので誰が良いとかは言いにくいんですけどプレイ前と印象が変わったのは柳明日香でした。背が高くて髪もショートで見た目はボーイッシュなんですけど意外と女の子らしさがあってキュンキュンしてました。一番主人公に合ってるんじゃないかな。

終わり方もちょっとだけ未来の2人を見せてくれるので後味が良いです。

 

響け!ユーフォニアム

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2015年春アニメで1期、2016年秋アニメで2期が放送されました。実際に見たのは2019年の秋くらい。当然学生時代、学校には吹奏楽部があって演奏を聴く機会は何度もあったんですけど真面目に聴いたことはなかったなあとこの作品を見て気が付きました。吹奏楽って大変なんだね。

北宇治高校の弱小吹奏楽部が全国を目指すお話。

このアニメって人間関係が妙にリアルで先輩後輩の実力差からギスギスしたり個人的な不仲の関係が部を巻き込んだり家庭の事情で部活をやめさせたりといった話が語られてるから良いんですよね。

キャラでは香織先輩と優子先輩が好き。

 最終章原作は読んでないです。映画で初めは見たいのとアニメから入ったので関西弁に違和感があるから。

 このアニメで印象に残ったシーンで明日香先輩の靴紐を香織先輩が結ぶ展開があるんだけどあれに関しては全く意図が思いつかないし他のところでかなり答えに近そうなことが書いてあるから見る側でいたいのです。

 

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

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2018年夏アニメ。見たのは響け!見終わった次の週くらい。

見よう見ようと思って1話のレヴュー(少女のタイマンする戦闘)の下りで見るのやめちゃってたやつ。

普通の宝塚的な学校で舞台少女を目指していた女の子たち。突然キリンのオーディションが始まっちゃって...というお話。キリンのオーディションって何?と思うかもしれないけどそういうお話なので仕方がないのです。わかります。

 

正直に言うと自分は4話くらいまで我慢して見た。ところが露崎まひるがメインの第5話、石動双葉と花柳薫子の第6話、第7話以降メインの大場なな、西條クロディーヌ、天堂真矢といったそれぞれのキャラクターのメインのレヴューがめちゃくちゃ良くて気がついたら全部見てた。女の子が戦ってるのが単純にカッコいいし、レヴュー前にキャラが言う口上にとてもセンスがあったり、挿入歌がそのキャラクターをうまく語っていたりして最初は苦しかったレヴューのシーンが何故か一番好きなシーンになってた。しかもその回のメインの娘がエンディングを歌うんだよね...。絵も綺麗だからエンディングだけでも是非見て欲しい。

純那の口上の「見上げる私は今日限り」の下りがカッコいいから聴いて欲しい。

あとみんな使う武器が違うのが良い。華恋はレイピア、ひかりは短剣、まひるがメイス、ばななは双剣、薫子は薙刀、双葉は鉞とか。何も見ずに書いてるから間違ってるかも。

想いの人に「ねえ、私だけを見ててよ」と語りかける露崎まひる(第5話)の「恋の魔球」とかお互いに依存していたことに気づいた2人が戦った双葉と薫子(第6話)の「花咲か唄」とか挿入歌それだけでも素晴らしい作品って言えます。というかたくさんの挿入歌があってその全部が素晴らしい。

あまり詳しくは言えないけどこれも「失われた未来を求めて」みたいな伏線があるのでそういう楽しみ方もできます。2周した。

一番お気に入りなのは大場なな(右上)。彼女の特異性は実際に見て欲しいんですけど彼女の過去、スタァライトに対する執着、成績トップの天堂真矢に勝ったにもかかわらず「届かなくて、眩しい」という意味深なセリフといった要素がとても魅力的でした。そして強キャラ感がある。

百合みたいなののカップリングとか興味なかったんだけど「まひかれ」、「じゅんなな」、「ふたかお」、「真矢クロ」がめちゃくちゃ好きになりました。

結局レヴューって何だったんでしょうか。キリンとは何だったのでしょうか。

 

おわり

 

 

 

 

ポケモン剣盾でオススメの髪型

 

今回は他のプレイヤーの見た目がいろんなところで見れるので楽しい。

ウェーブロング/流す/プラチナブロンド

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 髪型も髪色も上品なイメージ。育ちが良さそう。服も上品に合わせた。

お金持ってそうなので厚着が似合う。

 

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逆に理論でやんちゃな感じも似合う。髪色はもうちょっと汚くしたほうが良いのかも。

 

ストレート/流す/ピンク

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萌えアニメの主人公感がある。ジップアップパーカー(すてきなあくむ)はメンヘラみがあるのでよく似合う。やわらかい髪色なので服の色も控えめにした。

ボブヘア/無し/ブルー

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前髪なしってそんなに好きじゃないんだけど元気がありそうな感じにしたら似合うのかなと思った。服はオシャレよりも着やすさで選んだ。寒いのでショーパンはミスかも。またはリボンソックス暑いかも。

 

ポニーテール/重め/ピンクブラウン

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芋っ娘。ライダースジャケット(キャメル)を羽織ると海外の田舎の牧場にいそうな感じになる。地味めの服装がいいかも。帽子はかぶれない。

ストレート/重め/レッド

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バンギャ。お腹出してるのが多分あくとみずのスポーツシャツしかないのが惜しい。もっといろんなバリエーションがあればなあ。

赤髪にすることなんてないと思ってたけど意外と悪くなくて前作と全然印象が違った。

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リトルリドル。

ストレート

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これより前で2色紹介してるけど結局ストレートが一番良いと思う。上はブラック、下はダークブラウン。ただ地味な髪色だと前にストレートのレッドで紹介したバンギャみたいな服装は似合わないのでこの2つには日常感ある服が似合うと思う。



ボブヘア/ぱっつん/ゴールド

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適度にやんちゃで実際にもありえそうな感じが似合う。こうやって近くで見ると髪色と眉毛を一致させるべきか迷うけど眉毛は染めないで良いんじゃないかと思う。

個人的にぱっつんはめちゃくちゃ好きなんだけどポケモンのぱっつんは眉上だからやたらめったらに使わない。

のり子っぽい。

 

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今は最初に紹介した上品な髪にやんちゃな服装のやつをベースにしてやんちゃすぎるスポーツレッグ(あく)と足の露出を隠すようにレザーパンツ(ブラック)を履いている。これで適度なやんちゃ感になったと想う。

 

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ポケモンというゲームはポケモンだけじゃないよってお話でした。